キャンピングカー ナッツRV グランツ(グランドハイエース 特装車ベース)

平成16年(2004年)式。販売当時、ナッツRVの最高傑作と言われたグランドハイエース(キャンパー特装車)ベースのキャンピングカー、グランツ(GRANTS)の紹介ページです。

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現在は購入記がメインですが、使用感やメリット、デメリット等も追々更新していきます。

キャンピングカーについてのアレコレ

不定期購入シリーズ。これも今後色々と追加予定です。

ナッツRV グランツの特徴

この車両は販売当時「GRANTS 5.4」という名前で販売されていた車両で、新車価格は4WD仕様のオプション無しで578万円~となっていたようです。

最初に発売された初代GRANTS、このページで紹介しているGRANTS 5.4、そしてシリーズで最大の室内空間を有するGRANTS DD(ダブルデッカー)がラインナップに存在していました。

そして、グランツのベースとなっているグラハイ特装車は、V6DOHC 3,400ccのガソリン車です。高い動力性能を有しており、重たいシェルをものともせず、急坂でも減速することなくグイグイと登るだけのパワーもあります。

関連記事: 後から調べてわかったグランドハイエース(特装車)という車のコト

さらに、ロングホイールベース(3,430mm)がもたらす安定性能は、キャンピングカーのベースとして理想的な国産車と言われていました。

現在、日本ではカムロードやボンゴ、ライトエースといったキャブコンに加えて、ハイエースベースのバンコンが人気ですが、このグランツはフロントにボンネットがある見た目と相まって、外国産の輸入車ベースのキャンピングカーに特性が似ているように感じます。

また、カムロードやボンゴに見られるキャブコン(エンジンが座席の下にある)に比べて、前方に突き出たボンネット内部にエンジンが収められいるため、静粛性も高いです。

一般的にはフロントボンネットタイプのキャンピングカーは住居スペース(キャンピング部分)が後方に追いやられるために狭くなりがちですが、このグランツはその辺りも問題なし。

キャブコンに多く採用されている常設2段ベッド+4人掛けの対面ダイネットを実現しており、室内の広さもしっかりと確保されています。

もちろん、シンク(流し)やサブバッテリー連動の冷蔵庫も完備されており、調理器具として電子レンジも備え付けられています。

唯一、フリールームが装備されていませんが、これについてはあれば便利かな?くらいの認識だったので特に問題無し。

最近の豪華で利用勝手の良いキャンピングカーに比べれば必要最小限な装備ではありますが、その分故障の心配が少なく、過不足ない仕様になっています。

それでは、グランツの各部詳細を写真を交えながら紹介していきます。

ナッツRV グランツの内装アレコレ

2004年製造で全体的に古い仕様で目新しさはないのですが、当時ですでに完成されたレイアウトで使い勝手も良好なグランツの内装をご覧ください。

室内のレイアウト

後部から前方を撮影。運転席側から後部へのウォークスルーも余裕。ダイネットテーブルを2列目、3列目シートで挟むオーソドックスなタイプで、進行方向左側にギャレーと冷蔵庫、電装系のスイッチ類が並びます。

グランツは車幅が210cm、高さも約280cm程あり、大人2~3人であれば各々がゆったりと過ごすことも可能です。

しかしながら、実際に乗り込んでみると写真で見る程には広くは感じないと思います。これは広角で写せるデジカメ由来の魔法ですね(笑)。ライトキャブコンベースよりは広いけど、カムロードベースよりは少し狭い、という感じですね。

運転席と助手席は回転させて後ろ向きにすることが可能なので、このスペースを居住空間にするかどうかで、室内の広さが結構変わってきます。

前方から後部を撮影。2列目シートは前方に向けることができるので、走行中はこのレイアウトにします。

尚、テーブルは設置したままでもこのレイアウトに変更できますが、2列目シートの足元がちょっと窮屈になるので本来は外して運用する形となります。

対面座席固定の車体は注意が必要

ちなみに、この前向き仕様に出来る・出来ないは非常に大きなポイント。というのも、キャンピングカーの車種によっては2列目シートが前向きに変更できないものがあり、そうなると2列目に座る人は後ろ向きで移動することになります。

これは簡単に予想がつくと思いますが、後ろ向き乗車はめっちゃ酔います!車酔いに強い人なら大丈夫だと思いますが、ただでさえよく揺れるキャンピングカーの車内では、三半規管があっと言う間に限界を迎えます。

それなら3列目に座ればOKじゃないか?と思いますが、実はこの3列目が一番揺れます。後ろ向き乗車程じゃないにしろ、やっぱり3列目シートも酔いやすい人は要注意なので、ここは購入前にしっかりとチェックしておいたほうが良いでしょう。

後部座席に乗ると酔うからと、家族が付いてこなくなったなんて話も聞きます。

走行中の車内。3列目シートに座って撮影しています。この位置は前面が大きく開けており、ダイネットに座った状態でも進行方向が良く見えるため解放感があります。酔いやすい人にとってこれはありがたい。

バンクベッド下にはリアクーラーの送風口が。運転席側だけでなく、後部からも操作が可能になっており、ガンガンに冷えます。

テレビはナビ連動。元々は独立(アンテナ受信)していましたが、フジカーズさんが納車整備の際にナビ連動にカスタマイズしてくれました。

バンクベッド

バンクベッド。展開不要でサイズは約190cm×180cm。天井が高いため圧迫感が少なく、寝返りも余裕。大人2~3人が就寝可能な広さがあります。また、左右に配置された採光窓(開閉可能)のお陰で車内が明るい。

この「展開不要」という点は非常に便利。とにかく寝る前にあれこれとやりたくないのです笑

バンクベッドにはラダーを設置して昇り降りを行いますが、結構な高さがあるので落下注意。

バンクベッドの左右に取り付けられている窓はもちろん網戸付きです。

ギャレー周り

後部にはシンク(給排水ともに20リットル)と常設2段ベッド(写真は1段仕様の状態)、FFヒーターのスイッチ、インバーター(コンセントが2×2個口)、冷蔵庫等。コンロは無く、電子レンジが備え付けられています。

シンクとシャワー、その上に設置されている流し用のライト。シャワーは伸縮が可能で、窓から外に向けて水を流すこともできます。

シャワーヘッドとホース。外まで伸びて水圧も以外にあるので、外で手足が汚れて洗いたいってときにも便利です。夏場はシャワー代わりにもなるかも?機会があればネタでやってみます笑

ベンチレーター&調理器具

ファンタスティック(Fan-Tastic)のルーフベンチレーターとダイウー電子ジャパン(DMW-P96B)の電子レンジ。

ベンチレーターは絶対に必要な装備の一つ。INとOUTを切り替えて回転させることが出来るので、排気だけでなく吸気させて扇風機代わりにすることもできます。

注意点として、回転中にINとOUTを切り替えてしまうとヒューズが飛びます(ウチはいきなりやらかしましたw)。

電子レンジは使う事はあまり無さそうですが、あればやっぱり便利な装備です。サブバッテリーでも一応動かせますが、バッテリーへの負荷が高いため、外部電源に接続している場合の利用に限定したほうがいいです。

尚、コンロは設置されておらず、火による調理を行う際は別途ガスコンロ等を準備する必要がありますが、使い勝手としてはキッチン周りを広く使えるこのタイプの方がいいんじゃないでしょうか。

後部対面座席&常設二段ベッド

2段ベッドにした状態。サイズは190mm×75mmで上下段とも高さがあり、圧迫感はありません。寝返りも余裕で打てます。

そして、このベッド部分は横掛けの対面座席仕様にカスタマイズすることが可能で、そのためこの車体は最大で8人乗りとなっています。

ベッド下収納の様子。ここはベッドにしたり対面座席にしたりと、色々とカスタマイズできて便利。

右後輪側の座席下が扉になっており、展開可能です。普段はこの様に閉じてる状態にしてます。

左後輪側の座席下にはサブバッテリーやインバーター等が格納されています。

左後輪側の座席下の様子。サブバッテリー(走行充電)とインバーター(1500W)等が収まっています。バッテリーはBrite Star(ブライトスター)のディープサイクルバッテリー(型番:SMF 31MS850 12V 115Ah)が搭載されていました。

サブバッテリーは一つ増設を予定していますが、ギリギリもう一つ入るかどうかって感じですが、配線の取り回しは変更する必要がありますね。

その他

エントランスに入ってすぐ左側に靴箱。詰めれば5~6足は入ります。

車体右側の上部収納キャビネット。
車体後部の上部収納キャビネット。

車体左側の上部収納。電子レンジはしっかりと固定されてるので走行中に飛び出してくることは無いです。走行中は若干カタカタ鳴ってますがw

電圧計。B1のスイッチを押すとサブバッテリー、B2のスイッチを押すとメインバッテリーの電圧を見ることが出きます。

最近のキャンピングカーであれば電装系には集合スイッチが備え付けられていますが、この車体は設計が古いので一つずつ全て手動で電源をON/OFFしていく必要があります。

ナッツRV グランツの外装アレコレ

右側から。全長 5460mm、幅 2100mm、高さ 2820mm。一般的な5×2サイズの駐車場だと前後がはみ出すので、駐車スペースが混雑している時は気を使います。

真横から見たところ。ハイエースのスーパーロングが5380mmなので、それよりも少しだけ長いです。ホイールベースが3430mmと長く、直進安定性に優れる反面、取り回しはかなり大回り。最小回転半径は驚異の7メートル!

全長が7メートル近くあるマイクロバスのコースター(ロングボディ)でも6.5メートルなのに、この曲がらなさはいかにw当然内輪差もあります。

左後ろから見たところ。エントランス(入口)とその横に網戸付きの窓。最近主流のアクリルではなくガラスとなりますが、2重窓構造なので結露はしづらいです。

リアラダー上部の左側にリアカメラが付いてます。購入時についていたものは型番が古く、白黒映像で見づらかったので納車の際に最近のものに取り換えてもらいました(これは別途有料)。さらにカメラフードも設置。これで視界の悪い雨の日も安心。

右斜め下から。グランドハイエースのフロントマスクはそのままに、ボディをカットしてシェルが架装されています。セミキャブオーバーのため車内の静粛性が高く、3,378ccのパワフルなエンジンは登坂車線の世話になることもなく、高速での合流も楽々。

・・・半面、燃費の面ではお察し(下道:4km/L、高速:5~6km/L)

バンクベッドにも大きな窓。網戸付きで夏場も安心。ポジションランプ(車幅灯)はちょっと暗いです。

リアライト周り。グランドハイエースのものではありません。納車時に新品交換されていました。

常設二段ベッド下へは外からもアクセス可能で外部収納も兼ねます。バゲッジドアの間口が狭いのでサイズの大きなものは詰めません。

リアベッド下を収納庫にした状態。容量はそれなりですが、キャンプ道具一式は全て納まるかな?

車体右側からもベッド下へアクセスできます。こちらも収納扉が小さいのであまり大きなものを入れることができません。旅の荷物の積載はちょっとアイディアをひねり出す必要がありそうです。

ナッツRV グランツ 主要諸元

年式:平成16年(2004年)
シフト(ミッション):AT / フルタイム4WD
排気量:3,378cc V6 DOHC 5VZ-FE型(180PS) / ガソリン車
装備:シンク、エンゲル製 40L DC12V冷蔵庫、べバスト製FFヒーター、TV、リアクーラー・ヒーター、電子レンジ、サブバッテリー、外部電源・走行充電、1500Wインバーター、ルーフベント、2段ベット(横向きの対面座席に変更可能)
全長:5,460 / 幅:2,100mm / 高さ:2,820mm
車両重量:2,670kg / 車両総重量:3,110kg(8人乗車時)
前軸重:1,320kg / 後軸重:1,350kg
ホイールベース:3,430mm / 最小回転半径:7.0m
限度荷重(定格車両総重量):ベースが乗用車のため車検証に記載なし(タイヤのロードインデックスより3,600kgが上限か)
乗車定員:8人 / 就寝:大人6人+子供2人
タイヤ:前後輪共通 205/70R15 104/102L LT(タイヤ1本辺りの耐荷重は900kg)

グランドハイエース特装車とは?

グランツのベース車両となっているのは、 グランドハイエースの特装車です。キャンパー特装車とも呼ばれていて、通常のグランドハイエースに比べて長いホイールベースが特徴です。

そろそも、グランドハイエースは、トヨタの3ナンバーサイズのワンボックスミニバンでグランビアの姉妹車に当たりますが、このグランビアの欧州向け車両のロングボディをベースとした車両が「グランドハイエース特装車」となります。

開発時期がバブル時代のため、燃費や設計思想は良い意味でおおらか。お金をかけてしっかりと作られた車でした。(当然ではありますが、最近の車には当たり前の様についている便利機能は一切ありません)

消防指揮車や救急車のベース車両としても採用された経緯もあり、エンジン、車体共に頑丈さは折り紙付き。

当時、カムロード(ダイナ)やライトトラック等の商用車ベースが主流だったキャンピングカー業界に革命を巻き起こすも、グランドハイエース自体はその大柄な車体が日本の道路事情に合わず、また、販売も振るわなかったことから一度もマイナーチェンジすることなく、2002年に販売終了。その後も特装車だけは2005年まで販売が続けられました。

ほんのり外国産テイストに見えるのは、欧州への輸出を意識して開発されたグランビアの姉妹車であることも関係しています。

消防指揮車として利用されるグランドハイエース特装車。wikiから引用。
同じく消防指揮車として利用されるグランドハイエース特装車。同じくwikiより。

12万キロオーバーで年式も古い中古キャンピングカーの価格は?

購入データ

  • 税込価格:304万円(乗り出し 334万円)
  • 走行距離:125,000km
  • 初年度登録:平成16年

キャンピングカーの中古車市場は、10万キロ越えの車体であっても高値で取引されています。通常の車であれば殆ど値が付かないような距離数であっても、キャンピングカーは結構な高値で売買されています。

それだけリセールバリューが高いと言えますが、中古市場の価格を調べてびっくりした方も多いのではないでしょうか。

そして、このグランツは2004年製造で、すでに16年落ちの車体です。それでも購入価格は300万と少し。納車にかかる整備費や諸々の手数料等も含めると、乗り出しは330万を超えます。

さらに、車体の走行距離は120,000キロオーバー。この距離数と年式で300万。新車信仰が強い日本人からすれば、いや、それは大丈夫なのか・・・とつっこみが聞こえてきそうですw

・・・とはいえ、2020年現在も10万キロ超えの車体が中古車市場で活発に取引されている様に、エンジンの丈夫さに定評のあるグランドハイエースがベースのキャンピングカーです。

冒頭でも書いたように、ベース車のグランドハイエースは非常に頑丈なエンジンを搭載しており、欧州の石畳や未舗装道路を想定して作られた頑強な足回りと併せて、10万キロオーバーの車体(ディーゼルなら20万キロオーバーの車体も・・・)が現在も元気に走っている現状を見るに、まだまだ頑張ってくれるのではないかなと思っております(希望的観測もありますがw)。

※国産ガソリン車の寿命はノーメンテでは10~15万キロ程で、しっかりとメンテナンスを行っていれば30~50万キロと言われているそうです。

キャンピングカーを買う人は、思い立ったら即決する方が多いと聞きますが、それも納得。ウチもこの車両を見つけてしまい、ほぼ即決に近い形で購入を決めてしまいました。

もうちょっと(いや、ちょっとではないか・・)頑張れば新車のアミティ辺りが購入できるのですが、中古車を選んだ理由なんかも追々書いていきたいと思います。

尚、この車体は1オーナー車で、年式の割には外装・車内とも綺麗で痛みも少なく、整備記録の内容によれば定期メンテナンスやオイル交換、車検等はすべてディーラーによるものでした。

また、車内の黄ばみが殆ど見られないことから、 禁煙車だったと思われます。

走行距離が11万キロの時点でタイミングベルトが交換されており、オイル交換や消耗部品の交換もしっかりと行われている車体だったため、まだまだ乗れると判断。購入に至りました。

ナッツRV グランツ5.4(グランドハイエース特装車)

参考サイト

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