これは不要と思えるキャンピングカーの装備は?【中古キャンピングカーを買う】

キャンピングカーに求める必須条件を書き出してみるでは、購入する際に必須の条件を紹介しましたが、このページでは逆にそれほど必要としていない(実際に利用するかどうかわからない)装備について書いていきます。

尚、以下はあくまでもウチのスタイルでは不要と感じた装備のリストになります。これがすべての方に当てはまるわけではありませんのでご注意ください。

まずは不要と感じた装備のおさらいです。

  1. サイドオーニング
  2. トイレ&シャワー
  3. 家庭用エアコン
  4. 発電機
  5. テレビ
  6. LPガス

過去に、レンタルしたカムロードベースのヴォーンDCで信州~北陸を4泊5日で周ったのですが、自分たちの旅スタイルで不必要と思われるものを探ってみました。

その時の経験と照らしつつも以下解説していきます。

サイドオーニング

キャンピングカーと言えばサイドオーニングのイメージがありますね。車体の左上部に設置されている、クルクルとハンドルを回すとニョキっと伸びてくる、あの日除けのことです。

これは一見すれば便利そうに見えますが、利用できるシーンが非常に少ないです。一般的に利用できる駐車場はもちろん、道の駅やサービスエリアで利用することもできません。

唯一利用できる場所といえばキャンプ場ですが、我々のスタイルは前日の夜中にぶらっと出発し、PAや道の駅で仮眠した後、次の日の朝から活動するというスタイルです。

もちろんキャンプ場も利用しないことはないのですが、時間に縛られてしまうためあまり使う事が無く、結果的にサイドオーニングの出番は殆どないことになってしまいます。

また、キャンプ場で宿泊する際は、FIELDOOR ワンタッチタープテントを利用します。こっちの方が大きくて居住性も高いため、あえてサイドオーニングを利用する理由がありません。

キャンピングカーは重量&全高ともヘビー級。そして、サイドオーニング自体も結構な重さがあります。

重心が高くなりがちなキャンピングカーで、なるべくなら車体の上の方に重量のあるモノを置きたくない。なので、購入した車体にオーニングが付いていた場合は、外してしまおうと考えていました。

ということで必要と感じない装備の1位はサイドオーニングとなりました。

オートキャンプ場での利用がメインとなるタープは、組み立て式のものが頑丈で居住性も高いため使いやすいです。
登山の際のベース基地としても便利な組み立て式のタープ。

トイレ&シャワー

トイレについては、 意見が大きく割れる装備です。「絶対に必要」という声もあれば、「必要ない」との声も。

一度使ってしまうと、もうトイレ無しのキャンピングカー生活は考えられないとも言わしめるトイレですが、もちろん無くても問題無い装備でもあります。

日本のトイレ事情は世界トップレベル。いや、もうガラパゴス化して世界が追従できないレベルです。

外国人の方が日本に旅行に来てびっくりする事の一つに、トイレの清潔さがあるそうです。また、どこにいってもトイレがあることが凄いと感じるそうですが、現在の日本ではトイレに困る事はほぼありません。

主な車中泊スポットである道の駅やPA、24時間開放されている大型の駐車場等、そういった場所には基本的にトイレもセットであるため、トイレに困る事はほぼないでしょう。

メリットもたくさんある

ただ、キャンピングカーにトイレがある場合、メリットもたくさんあります。

大雨の車中泊で外までトイレに行く必要がなくなる、トイレから離れた空いた場所に駐車できる、トイレの混雑には無縁等。

それに、小さなお子さんがいる場合はおそらく必須の装備です。子供はトイレスポットから走り出した後にもよおすことが多いためです。

汚水の掃除も思ったほど大変ではなく、家に浄化槽がある場合はそこに流すだけでOK。浄化槽が無いマンションの場合は、自宅のトイレに流すこともできます。

専用の薬剤を入れることで固形物も液体になり、匂いもしっかりと抑えることができるので、一度作業をやってみればまったく問題が無かったという声が多い様です。

ポータブルトイレでも事足りる

また、購入を検討している車体にトイレが無かった場合でも、後からポータブルトイレを保険として積み込むことが出来ます。

FFヒーターやサイドオーニング、ソーラーパネル等とは違い、後から追加することが容易な装備という点でも、トイレは無くても問題ナシです。

シャワーは必要無し?

そしてシャワーですが、これは必要が無いという意見が多い様です。

キャンピングカーを使って長期の旅に出るなら利用シーンも出てくるかと思いますが、シャワー用の給水・排水タンクだけでも相当な重さになりますし、しばらく使わないとタンクにカビが出てくるため、シャワーは必要と感じない装備の筆頭になります。

シャワー使うなら、やっぱり温泉入りますよね!旅先での温泉は絶対に外せません!

家庭用エアコン&発電機

夏には必須と言われているエアコンですが、当然あったほうがいいに決まってます。特に最近の猛暑は異常です。これが無いと真夏の車中泊は無理でしょう。

ですが、電源の確保が難しい。オートキャンプ場であれば電気も使いたい放題なので問題ありませんが、それ以外の場所では稼働できません。

発電機を使って電気を賄うこともできますが、最近は発電機を回しているだけで白い目で見られてしまいます。

当然、道の駅やパーキングで利用することはできず、キャンプ場であってもトラブルのもとになることも。

そういった声をチラホラと見ますので、余計なトラブルを避ける意味でも発電機は外で使えません。

また、装備自体の重量(室外機も含む)も結構ありますので、エアコン&発電機は無くても大丈夫かなと。

以前キャンピングカーをレンタルした時期は9月で、まだまだ残暑が厳しい時期でしたが、標高の高い信州辺りは夜も快適に眠ることができました。

上記の画像はその車両に取り付けられていたウインドエアコン(サブバッテリーで3時間くらい駆動するらしい)ですが、結局一度も使いませんでした。

ただし、前述したように夏場の低地での車中泊も想定している場合は、クーラーは絶対に必要です。

また、電源を確保できるRVパーク等での利用がメインなのであれば、クーラーはあったほうが車中泊が快適になのは言うまでもありません。ペット同伴の場合もクーラーは必須の装備となりますね。

スポットクーラーはアリ?

真夏の車中泊は目的地の選定が非常に重要と感じます。我が家は標高の高い避暑地に逃げ込むことで、冷房問題を解決しようと考えておりますが、最近は小型軽量で性能の高いスポットクーラーも販売されています。

サブバッテリーのインバーターでも稼働できる省電力タイプのスポットクーラーを稼働させて、サーキュレーターで冷風を車内に回せば、真夏の熱帯夜でもなんとか過ごせるんじゃないかなと。

こちらについては、実際に機器を購入する機会があれば検証してみたいと思います。

現時点での有力候補は以下の2つ。特にナカトミのMAC-10はよく冷えるらしいので、2段ベッド下のスペースに設置してみようかなと。丁度いい感じで収まるんですよね、うちのグランツの場合ですが。

■追記:ナカトミ MAC-10を導入てみました。昼間は無理そうですが、夜間であれば使えそうな感じが。もう少し詰めてみます。簡単ではありますが動画も作成してみましたので、興味のある方は以下よりご視聴ください。

【小型スポットクーラー】ナカトミ MAC-10をキャンピングカーの中で動かしてみる【車中泊にも使える?】
DIY中の車内がなかなか暑いということもあり、スポットクーラーを購入してみました。 ナカトミ MAC-10。送料込みで250...

テレビ

キャンピングカーあるあるかもしれませんが、2泊以上の車中泊では、寝る時間がどんどんと早くなっていきます。

信州~北陸旅行の際も、最終日前日は午前8時には就寝してたくらいです。それだけ早く寝るということは、テレビも当然見ませんし、見たいとも思いませんでした(眠いのでw)

レンタルした車両にはテレビはありませんでしたが、必要性を感じませんでした。今はスマホでなんでもできる時代なので、当然かもしれませんね。

うちの旅行スタイルは、一か所に腰を据えるようなものではなく、ガンガン走ってあちこち見て回るタイプです。夜はさっさと寝て朝早くから移動することが多いので、テレビも殆ど見ないというわけです。

LPガス

入手が困難になりつつあるLPガスも不要な装備の一つです。

中古車市場には、ガスコンロや温水ボイラー、3WAY冷蔵庫用にLPガスが利用できる車種がまだまだ流通しています。

海外ではモーターホーム的な扱いが主流のため、LPガスの装備は必須らしいのですが、日本では温水を沸かす必要性があまりなく、入浴施設もあちこちにあり、カセットガス式のコンロでラーメンやコーヒーのお湯を沸かすにしても、コンビニでお手軽にガスが購入できます。

そういった理由から、LPガスは不要と判断。また、これも重量があるため、装備として架装されていない車種を購入条件としました。

利用するシーンを想定して装備は最小限に 価格も最小限に抑える

最近のキャンピングカーを見ていると、本当に素晴らし装備が目白押しです。

明かりはすべてLEDになっていますし、コンロもIHです。ボイラーを積んでお風呂まで沸かせる車両もあります。強力なソーラー発電と大容量のリチウムバッテリーで、電気を気にすることなく、まるで家の中で生活しているような快適な空間が実現されています。

ただし、装備の充実化に伴い、コストもマシマシ。乗り出し価格が1000万円を超えるような車両も出てきました。

家と同じで、キャンピングカーも一生に何度も購入できるものではありません。

なので、できるだけ費用は押さえたい所ですが、実際に展示されている車両を見ていると、あれもこれもとオプションテンコモリ。そして気づけば予算オーバーということになります。

実際にキャンピングカーをレンタルしてわかったことは、移動して、観光して、寝るだけであれば必要な装備はそれほど多くないということです。

外食がメインになれば、究極的に言えば冷蔵庫もシンクも水回りも必要ありません。

これはもちろん、利用する人のスタイルによって全然変わってくるのですが、少なくともウチの用途であれば、2段ベッドとバンクベッド、そして基本的なキャンピング装備があれば必要十分という結論に至りました。

移動して、寝て、起きて、朝からがっつり観光して夜になると、もう眠くてさっさと布団に潜り込みたい。そんな状態になりますので、やっぱり我が家は「寝」に重きを置いた中古車選びが重要と感じました。

便利に越したことはありませんが、多少の不便があっても旅は楽しいものです。

ナッツRV グランツの購入記 その1に続く

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