ナッツRV グランツの購入記 その3(中古キャンピングカーを買う)

微妙に長く続いたグランツの購入記もこれが最後です。これまでの購入記もありますので、検索でこのページから入ってしまった方は以下の記事も参考にして頂ければ幸い。

グランドハイエースとファーストカスタム CG-565.Bのことを調べまくる

前回(ナッツRV グランツの購入記 その2を参照)、半ば衝動買いに近い形で手付を打ってしまったファーストカスタム CG-565.Bですが、もちろん自宅に戻ってからこの車体の事を調べまくりました。

まだ手付を打っただけで正式に購入したわけではありません。一応キャンセルもまだ可能なので、情報をかき集めてやってしまった感が大きい様なら、またキャンピングカー探しは振出しに戻ることになります。

まず、そもそもベース車両のグランドハイエースのことをよく知りません。営業の方の話では、パワーがあって3ナンバーのミニバンがベースなので、走りに関しては現在でもベース車両として最適なんじゃないか?との話があったくらいで、まったくもって知識がありません。

そして、色々と情報が出てきます。

解説していくと長くなってしまうので、それについてはまた別ページでまとめますが、確かに営業の方が言っていたことは大げさではありませんでした。

詳細については上記のグランドハイエース特装車の記事が詳しいのですが、ベース車両はグランドハイエースの中でも特装車と呼ばれるものが採用されているらしく、カムロードと同様にキャンピングカーに適した車両がベースとなっているようです。

これは見学させてもらった他の2台(グランツ、エディⅡ)も同様。ベース車両としては申し分ないことも分かりました。

次にCG-565.Bの詳細ですが、さすがにもう古い車種で情報があまり出てきません。しかも、製造元のファーストカスタム社はすでに無くなっているそうで、アフターサービスのことを考えると少し不安を感じます。

ただ、車両自体は名車中の名車という評価が多く、同じく購入を迷ったグランツと併せて、かなりの数が売れたそうです。

そして、同時にグランツのこともサーチ。グランツの製造メーカーは、ご存知ナッツRVです。こちらも名車と呼ぶにふさわしく、ナッツRVの製品として一番売れたという回想録がありました。

CG-565.Bにしてもグランツにしても、乗りつぶすオーナーが多いらしく、低走行のものは中古市場にもなかなか出回らないらしい。

それだけユーザーを満足させる何かがあるとも言えますが、この時点でまず購入することは決定しました。

ただ、ここにきてグランツの評価が急上昇。先にも書いたように、ファーストカスタム CG-565.Bはメーカーがすでに無いというのが気になってきました。

・・・と、いうわけで、次の日の朝にフジカーズさんへ連絡を入れ、もう一度車体を見たい旨を伝えます。

手付を打ってしまいましたが、購入してもらえるなら別車両に変更するのは全然OKらしい。

再びフジカーズジャパンさんへ

まさか二日連続で来るとは思っていませんでしたが、再び商談スペースへ。正直、私はCG-565.Bでもグランツでもどちらでもよかったのですがw

今回は隊員3号が自分名義で購入する車です。本人が納得するまでやればいいと思ってましたので、そこは任せます。

昨日ぶりのグランツ。画像奥がCG-565.Bです。尚、もう一台のエディⅡは候補からは除外。一番安かったのですが、3台の中で一番年式が古かったのと、内装の使用感が隊員3号的にちょっと気になったそうです。

グランツを後ろから。サイクルキャリアが無いのでスッキリしてます。あったらあったで便利かもしれませんが、出先で自転車乗らないので無くてもOK。

リアラダーは屋根上の点検用はしごですが、外付けのRVボックスやゴミ箱を固定して、ゴミ置き場として利用しているオーナーをよく見かけます。

うちもそれにしようかなと計画中。ロータスのリアボックス「i-Pack」を装着するとDIY感が薄れてカッコイイと思います。

尚、サイドオーニングも付いてませんでしたが、これも問題なし。利用できる場所がかなり限られてしまう装備ですし、今回の購入条件にも入っていませんでした。

以下の記事ではキャンピングカーに求める必須条件と、これは無くてもいいかな?と思った装備をまとめていますので、中古車の購入を検討しておられる方は、以下の記事もご参照ください。

改めて内装をチェック。昨日はこれだ!と思ったCG-565.Bを中心に見ていたのですが、改めて見るとこのグランツも内装の状態が良いです。

細かい傷はもちろんありますが、壁紙の黄ばみや雨漏りの跡も無く、変な匂いもありません。前オーナーが丁寧に扱っていたんじゃないかな?と思います。

常設2段ベッドと併せてこだわりたい部分のバンクベッド。グランツは展開する必要が無く、そのままの状態で190cm×182cmを確保。大人が3人寝れるサイズです。

尚、キャンピングカーを中古車で購入する場合、天井周りに雨漏りの跡が無いかをしっかりと見ておいたほうが良いです。(フジカーズさんの場合はそういったトラブルを抱えている車両はそもそも仕入れてないそうです)

後部には常設2段ベッド(この時は1段仕様になってます)とシンク、冷蔵庫等。画像には写っていませんが、調理器具として電子レンジがシンクの頭上に備え付けられています。

ガスコンロが無いのでスッキリしてますね。その分、台座として利用できるのでこのほうが勝手はいいでしょう。

後方から運転席側を見たところ。ウォークスルーが余裕で行えるというのが良くわかりますね。

さて、隊員3号が気になっていたポイントは以下の通り。

  • 整備記録の内容(最重要)
  • バンクベッドのサイズ感(隊員3号はここで寝たい派)
  • DIYがされていないか(純正のままがいい&自分達でDIYしたい)
  • バックカメラの映り(HPでモニターの画像を見た時に映りが悪く見えたため)

他にも細かい点がいくつかありましたが、最終的にはCG-565.B ex.Bではなくグランツを購入することに決定!

グランツにした理由で一番大きかったのが、タイミングベルトが交換済みであったこと、そして整備記録が全てトヨタのディーラーによるものだったこと、この2点でした。

特にディーラーによる整備がずっと行われていた、という点は重要です。ディーラーでは何かしらの部品が壊れる前に交換します。よって、距離は12万キロオーバーであってもエンジン自体はまだまだ元気である可能性が高まります。

後はバックカメラの調子があまり良くないようで、ほぼ白黒の映像になっていたのでこれは交換してもらうことにします(これはシェル内の不都合ではないので別途費用となります)。

エントランスの網戸の取っ手が割れてたので、これは交換しておいてもらいます。他にも不都合があれば整備費用内で対応してくれます。しかしながら、ここはなんだかすぐに壊れそうな強度感ですw

再見積もり、そして正式な契約へ

昨日の今日で申し訳ないですが、フジカーズさんに再度お見積りをお願いします。

車体の費用(304万円)に加えて、タイヤを新品に交換してもらい、さらに整備費用と併せて合計で334万円(税込)となりました。阪神ファンが敏感に反応しそうな数字となってしまいましたが、これで晴れて正式に契約です。

この整備費用は強制ではないのですが、例えば後からFFヒーターが壊れていたとか、ベンチレーターがしばらくして動かなくなったとしても、もちろん有償の修理になってしまうそうな。

一度に2台をSOLD OUTにしてしまい、情報の再掲載のお手間を掛けてしまったのですが、なんと我々がグランツを契約した次の日にCG-565.Bも売れたそうです。いや、マジでか・・!

この車体(CG-565.Bのこと)はすぐに売れてしまうと直感したアレは間違いではなかった様です。程度もよかったし、悪い評判が全然ネットでも出てこなかった名車です。

今回は縁がなかったわけですが、時同じくしてオーナーになった方がいつかこのサイトを見つけてくれることを密かな楽しみにしておきます・・笑

・・・さて、長かった購入記も一旦これでおしまいとなります。引き続き、グランツのメリット、デメリットや使用感等はブログ記事として書いていきますので、今後ともよろしくお願い致します。

ちなみに、これを書いてる時点ではまだ納車されておりません!w

4月中旬頃の納車になる様ですが、それまでこのコンテンツはまだ正式公開にはせず、こっそりと更新を続けておきます。

番外編:2週間後にまたまた訪問

契約後、2週間後に再度フジカーズさんを訪問。販売ゾーンから納車待ちスペースに移動されたグランツを見学しましたが、この時にCG-565.Bもその後すぐに売れたというお話を聞きました。

ちなみに本日は納車準備の前にさらに確認しておきたいポイントがいくつかあったので、その辺りの打ち合わせを行いました。

中古車購入の際に準備したチェックポイント等

今後、同じく中古を購入する方の参考になるかもしれませんので、我が家がチェック項目として出したポイントを公開しておきます。気になる部分は納車前に直してもらいましょう。

■外観・エンジン周り
・バックカメラモニターの映り
・交換するタイヤのロードインデックスの確認(グラハイ特装車の標準は205/70R15 104/102L LT 3600kgまで)
・入口の扉(内側)の取っ手部分を交換
・収納庫の空き具合や欠品等、鍵の抜き差し具合のチェック
・スペアタイヤの位置
・ショックがへたってないか(ガス抜け等)
・外部電源引き込み箇所のチェック
・タイヤボルトの錆び(錆びのあるものは交換してもらう)
・車両の限度荷重(定格車両総重量 例 カムロードなら3650kg:耐荷重)
・屋根もチェックしておく(ラダー、コーキング部分の劣化等)
・メンテナンスノート(整備記録)の確認

■内観と電装関係
・電装系確認(給排水の電動ポンプ、インバーター、電子レンジ、冷蔵庫、内部の灯火類&外部の街灯等)
・FFヒーターの動作チェック
・カーナビの型番
・一番後ろの横向き対面座席にシートベルトがついてるか、無い場合は走行中に座っても良いのか
・窓類の立て付け、開け閉めのチェック
・ダイニング部分のベッド展開等のギミックチェック
・テレビの動作チェック
・インバーターの通電チェック
・エアコンのチェック
・座席の回転チェック
・マックスファンの動作チェック、及びヒビ割れやコーキングからの雨漏りが無いか

これらのチェックポイントを印刷して、営業さんにもお渡ししておきます。結果的に殆どの項目はちゃんと確認してくれるそうで、不都合があれば整備費用内で全て直してくれるとのことです。

フジカーズさんは他の中古車販売業者にくらべて高いと言われていますが、高いなりの理由もちゃんとあるわけですね(納車後1か月、または1000km走行以内に出た不都合は無償対応してくれます)。

ルーフの状態も確認してみる

リアラダーから屋根周りのチェックを行う隊員3号。わりかししっかりと固定されています。

この時初めてルーフ上も確認しましたが、めっちゃ綺麗ですね。わちゃわちゃしてないのがいいカンジ。日焼けやコーキング部分のひび割れもありませんでした。ベントカバー以外何も乗っていない、至ってシンプルな状態ですね。

余計な穴開け加工が一切ないので、雨漏りの心配も少なそう。でも、こんだけ綺麗なフラット面なら、最近流行りの軽量でフレキシブルな薄型ソーラーを載せてもいいかも?(強力両面テープとコーキングで固定するタイプのですね)

その場合はサブバッテリーへの給電ではなく、大容量のポータブル電源に接続して電気を蓄えようかなと思ってます。

で、外部電源のコンセントをソーラー発電で蓄電したポータブル電源に接続すれば、サブバッテリーへのソーラー充電システムの施工も必要なくなるんじゃないかなと思うのですが。

エンジン周りを再度チェック

エンジン周りを再チェック。整備記録も再度確認します。変なカスタマイズも無く、ホーンもノーマルのまま。隊員3号のチェックがなかなか厳しいです。

2年前にタイミングベルトが交換されています。11万6000キロで交換後、1万キロも走っていません。次回の交換時期は20万キロ付近。大きなトラブル無く、それまで元気に走ってくれることを期待。

購入寸前まで行ったファーストカスタム CG-565.B(左)が同じく納車待ちゾーンに運ばれていました。右の車体は同じくファーストカスタム社製のグランドロイヤル ラウンジ。なんと車長は5m99cm。でかい!

ヒュンダイのSRX。架装部分はバンテックです。走行距離はたったの5550キロ。殆ど走ってません。そしてこの価格。超お値打ちだと思います。

ちなみに個人的に凄く良いと思ったのが、このバンテック製のお隣に置いてあったマックレーのデイブレイクです。

完全にモーターホーム。動く家とでも言うべき充実の装備なのに、価格は254万円。走行距離もまだ5万キロ以下。

ディーゼルですが、NOx・PM適合車です。グランツに出会わず、さらに国産に拘らなければ、おそらくこれを購入していました。

まとめ

回転が異常に早い中古キャンピングカー市場。新たにグランドハイエースベースの中古が一台入っていました(アネックスのエディやったと思います)。

入庫したその日に売れるものも多いらしく、それだけ中古車を狙っている層が多いということが伺えますね。

新車で一からオーダーしていく楽しみと同様に、中古車から自分のスタイルにあった一台を探していくのも楽しいもの。当記事がこれから中古車を購入する方々の参考になれば幸いです。

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