【キャンピングカーで廃墟探索】世界平和大観音像

もう画像による出オチになりますが、淡路島某所にある、謎の観音像を見るために淡路島へ。自分の家からずっと対岸の淡路島にその姿を確認することが出来ていたのですが、これが取り壊されることが決定したとのこと。もう見に行く機会も無いだろうということで、思い発って日帰りで行ってきました。

大阪南部から見た世界平和大観音像。
さらにズーム。その姿がはっきりと見て取れる。高さは約100mあるらしい。

この建造物の存在自体は、20年くらい前から知っており、いつか見に行きたいと考えていたのですが、それからあっと言う間に20年。今回重たい腰を上げてようやく見に行く運びとなりました。

上記の画像(当時撮影していたビデオカメラからのキャプチャ)は1999年頃に隊員4号達が淡路島旅行の最中に撮影していたとあるシーン。この映像をはじめて見たときのインパクトったら筆舌に尽くし難くw

尚、今回は車中泊でなく日帰りですが、グランツで行きます。日帰りならいつも乗ってるステップワゴンで行く方が乗り心地・燃費・走行性能全てにおいて優れているんですが、旅テンションを高めるためにあえてキャンピングカーで出動しますw

出発はいつもの通り、ちょっと遅めの午後13前。阪神高速湾岸線から淡路島へと向かいます。その道すがら淡路島も左手に見えますが、件の世界平和大観音像もうっすらと見えています。

道中はスイスイ。特に混雑する様子も無し。昔は泉佐野から淡路島の津名港までの航路が存在しましたが、今は高速からしかアクセスする方法がありません。また復活してくれんかな~と密かに願っております。

南芦屋浜PAでトイレ休憩。ってか寄った事が無いSAやPAには積極的に寄るようにしております(笑)。このPAは元料金所(南芦屋浜本線料金所跡地)で、去年に作られたばかりの、まだ新しいパーキングエリアです。

駐車エリアの全景。ご覧の通りかなり狭い。トレーラーの駐車も出来ません。二輪用の駐車スペースがミニマムでかわいらしいが、ちゃんと専用スペースがあるのは良いですね。

完成してからまだ1年ちょっとしか経ってないので施設が綺麗。環境デザインにも配慮された、いかにも最近のPAという感じがします。

綺麗な休憩スペース。クーラーもしっかりと効いてて快適空間であります。トイレもめっちゃ綺麗。

ファミマの自販機が設置されてて、軽食やお菓子も購入可能です。イートインスペースもちゃんとあります。昔はPAといえば自販機とトイレだけってイメージでしたが、どんどん便利に綺麗になっていってますね。最近流行のレトロ自販機の復活版とかも置かれるようになれば、また一つの観光スポットとして人気になるんじゃないかなぁと。

明石海峡大橋を渡って、暫く走れば大きな観覧車がシンボルの淡路SA (下り)に到着。ここでお土産の購入(早いなw)と軽い昼食。

結構久々に来ました。淡路SA。最近は四国方面に行ってないので、足も遠のいておりました。

展望デッキの方に出て、暫く明石海峡大橋を見学。今日は少し風が強くて涼しいかなと思いきや、まだまだアツイ9月の残暑。日陰じゃないとじっとりと汗かきます。

明石海峡大橋をパノラマで。それに映り込む隊員3号。

明石海峡の向こうには垂水区の街並み。

大阪湾方面。遠くに薄っすらとあべのハルカスが見えました。

さすがは淡路島って感じのお土産が沢山売ってます。なんやかんやと、合計で1万円分くらいお土産を購入。外出するとついつい財布の紐が緩んでします。

結局、SA内はかなり混雑してたので外の屋台でたこ焼き買ってキャンピングカーの車内で軽く食べることに。まだまだコロナが怖いここ最近、こんなときもキャンカーは便利やなと。

SAでなんやかんやと時間つぶしてる内に、時間はもう午後15時過ぎ。結構時間が押してきたのでそろそろ移動を再開。ここで高速を降りて、あとは国道28号線を南下していきます。

で、またまた途中で寄った道の駅 東浦ターミナルパーク。もちろん初めて訪れる道の駅です。なんか食べれるとこ無いかなぁと軽く散策します。

こちらもまあまあの賑わい。トイレをお借りして地の野菜を購入。昼飯はこの近くにあった回転寿司の金太郎 東浦店が評価よさそうなので、世界平和大観音像を見た後、晩御飯兼用でそこで食べることに。

国道28号線を南下することしばらく。明らかに異様な雰囲気を醸し出す件の仏像が見えてきました。

「喫茶&レストラン アメリカ」の看板と世界平和大観音像。正式名称は「豊清山平和観音寺」というらしい。約100メートルの高さがあり、建造当時は世界最大の像として話題になるも、2006年に閉館。現在は廃墟となっている物件です。

観音像の横にあった「世界平和大観音十重塔」はすでに解体が始まっており、その全容を見ることは叶いませんでした。

真正面から。訪れた時間がもう西日がキツイ時間帯だったため、逆光でちゃんと映らず。でも逆にそれが神々しい(?)感じに。

ズームして。別名「むち打ち観音」。首にある展望台が首を保護するギプスに見えるからそのあだ名がついたそうな。なんか色々と不遇な・・・。

喫茶アメリカと観音像と。時間あればここでアイスコーヒー飲もうと考えてましたが、もう閉まってる雰囲気だったのでパス。

大観音像横に小さな駐車スペースがあったので、そこにグランツを停めてしばし付近を散策。キャンピングカーとこの観音像の組み合わせ写真は、もしかしたらネット界で初かもしれない。・・・まぁわざわざこれだけを見にキャンカーでココに来ることもしないでしょう。

田んぼのあぜ道通って台座のすぐ下(台座)辺りまでは普通に行けましたが、敷地内部への立ち入りは禁止です。

もうちょっと近くで見たかったんですが、全体的に草木で茂りまくってるのと、敷地内は立ち入り禁止になっていますので、少し遠巻きから眺めるしかできませんでした。

再度顔面のアップ。よく見るとあちこちディティールが甘いらしい(仏像に詳しい隊員3号談)。

割れた(割られた)のか開けてるのか分かりませんが、よく見ると窓がありません。在りし日にはここから観光客が顔を覗かせていたんでしょうか。今となっては知る由もありませんが。

入り口付近にあった山門らしきものはすでに無く、塔の解体も大分と進んでいました。wikiの方に在りし日の写真が掲載されてますので、興味のある方はそちらへ。
⇒平和観音寺(wikipedia)

閉館前の館内の散策記録も発見しました。
⇒世界平和大観音

過去の遺物が見れる記録はホント貴重になりましたね。

若干後ろ髪をひかれつつも・・・そろそろ次の目的地へ移動。最後に一枚。ちょっとだけ寂し気な(それでいて怪しい)平和大観音像を背に、国道28号線を再び北上します。

さて、今日はもう一つ目的があります。明石海峡大橋を目の前に見れるという「道の駅 あわじ」への訪問です。関西圏に住んでますので、行こうと思えば簡単に行ける距離ではありますが、何かのついでじゃないとなかなか訪れることも無い、微妙な距離にある場所だったりします。

国道28号を北上。途中にあった海に突き出た謎施設があったので侵入してみるが、どうやら港(巽港)だったようで。釣り桟橋みたいですね。駐車料金が必要でしたのでパスして再び国道へ。

で、行きの際に目星付けてた「金太郎 東浦店」で寿司食べよと思ってましたが・・・開店前なのにもう駐車場がいっぱい!行列が出来てました。キャンピングカーが駐車できそうなスペースも無かったので、これまたパス。

17時過ぎに道の駅 あわじに到着。駐車場の空きが厳しかったがなんとか角地を確保。同じく左端に駐車されるキャンピングカーはクレソンかな?20代くらいの若い男グループが4~5人で乗ってました。

駐車場の目の前に明石海峡大橋を支える巨大なアンカレイジ(橋台)。写真じゃ分かりにくいですが、めちゃデカイ!

反対側。さすがは世界一のつり橋。スケールが凄い!

全長は3,911mで2020年現在も世界一の長さを誇る吊り橋です。橋自体は何度も通過してましたが、こうやってじっくり見るのはもちろん初めて。次いつ来るか分からないので時間かけて目に焼き付けておきましたw

なんか小さい宇宙船みたいなのがあるな!と思ったら、これ潜水艇です。海中作業をするダイバーの方たちの中継基地のようなものだったそうです。

釣りもできます。ダンディーな室伏氏が喜びそうですが、あのお方は地元の海を愛するあまり、他の場所では釣りをしないという謎ポリシーを持っておられます。隊員4号情報ですが、座って糸垂らす場所すらも毎回同じだそうで。さすがでありますw

時間が遅かったので、フードコート付近は閑散としておりましたが、なんとかギリギリ「海千館」が空いてたのでここで遅い昼ご飯。ってか時間的にもう晩飯兼用ですw

鯛ごはんのたまごかけを頂く。ごちそうさまでした!

日没~のライトアップも見たいんですが、日没までまだ少し時間があるのでそろそろ帰路に。淡路SAからも見れそうなので一旦そちらに移動することにします。

グランツに戻ってデザート。行きに淡路SAで購入していたお土産を幾つか頂く。もちろんウマイ。

淡路SA(上り)にある「淡路ハイウェイオアシス」に移動して、そこから明石海峡大橋とSAの夜景を見学。ライトアップも無事見れました。ライトアップには色々とパターンがあって(28パターンあるそうな)なかなかキレイでした。

ハイウェイオアシスの中でまたまたお土産購入。で、なんだか楽しげなものがあったので、話のネタに飲んでみようと思ったら、コロナのせいで販売停止中・・・。

施設内の様子。すごい静か。あれ?こっち側人気ないんか?と思いましたが・・・

2F。全然人いません。

屋内に庭。オシャレ。

同じく施設内に庭。全体的に閑散としてるな~と思ってましたが、ウチらが帰ろうとしたタイミングで一気に賑わい出しました。ちょうど人がいないタイミングやったみたいです。

一通り見学&お土産を購入し、あとはもう帰るだけ。もうここで記事終了しようと思いましたが、帰りによった尼崎PAがイイカンジでしたので、もう少しだけ画像で紹介しておきます。

20時頃に尼崎PAで休憩。初めて寄るとこですが、まだ最近できたばかりのPAみたいです。元料金所跡にできた施設で、しかも橋の上。なので、縦に長~い。

いや、めっちゃ綺麗やな!冷房もガンガンですよ(寒すぎ!)

ここにも庭。綺麗に緑化されています。

もちろんトレイも超キレイ。ここも冷房ガンガン。寒いくらいです。

10時前に無事帰宅。帰ってきてから(自分への)お土産の「淡路島コーヒー」を賞味。甘くておいしかった。

なんか無駄に長い記事になってしまいましたが、長年気になっていた謎の建造物を見れたので個人的には非常に密度の濃い一日でありました。

この物件、実は地元の方々にとって非常に根の深い問題になっており、本来は嬉々として見学しにいくような物件ではりません。ただ、完全に撤去されるまでにどうしても見たかった。

負の遺産の側面が色濃く残るこの世界平和大観音像。2023年頃には完全に撤去されるそうですが、昭和の残り香がまた一つ消えていくという一抹の寂しさも、やっぱり感じてしまいますね。

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