スーパーシェルパやジャイロキャノピー、スーパーカブによる林道ツーリング。スカイウェイブ250 タイプMの紹介等。

フェロモンズで行く本宮・潮岬キャンプ(2008/7/19~21)

7/21 まぼろしの滝を求めて

腹もいっぱいになり、上機嫌で店を出た我々ですが、次の目的地はこの時点で何も決まっていませんでした。正直、先ほどのうなぎで、今日の予定はすべて消化しています。なんというアバウトさ!そんなわけでして、古座川の一枚岩の土産物にて、おっちゃんにもらった観光パンフを元に、この後の工程を決める事にしました。と、パンフレットを見ていると、「まぼろしの滝」なる、なんとも非常に興味引かれるネーミングの滝があるじゃないですか!これはいくしかありません。そうと決まれば早速移動を開始!パンフレットのアバウトなイラスト地図を元に、まだ見ぬまぼろしの滝を目指す事にしました。

この時は気付く事も(分かってても誰も言いません。良心ですw)無かったのですが、そのパンフの地図がなんとも心もとなかったのです・・・。

和歌山県道229号線(古座川熊野川線)

上のようなパンフレット(古座川町のホームページからダウンロードできます)なのですが、これから目指すまぼろしの滝までの道程がなんともアバウト。道中に看板はちらほらと出てはいるものの、当然の如く迷うわけで・・・。これを頼りに適当に先導した黒兄がおそらくの原因かと思われますw

そして当然の如く・・・


隊員5号「迷ったぜイェイーー!」

1時間以上も走ってから、全然違う方向へ走っているのに気づきました。

途中まで案内看板はありました。その方向へ進んでいたはずです。

なのに迷うとは・・・・。

まぼろしの滝、いったいどこにあるねん・・・。

と、ここでT谷から、納得せざるを得ない一言が・・・。

だから、まぼろしの滝って名前なんちゃうの?

あぁ!なるほどね!!たどり着けないから「まぼろし」なんやね♪


地図と県道229号線標識から、古座川沿いを走っている事が判明。
もう後戻りができないくらい進んでました(笑)

地図を再確認し、地形や道路標識から、今走っている所は、和歌山県道229号線(古座川熊野川線)らしい。横手に流れる古座川が綺麗過ぎる!道は間違ったが結果オーライの精神の元、このまま県道を進んでいく事にします。本当は、滝を見た後、国道371号線をひたすら北上し、国道311号線(中辺路町)へと行きたかったわけです。こちらの方角となると、国道168号線を北上していく帰宅ルートとなりそう。大分遠回りとなりそうですが、そんなことも気にしてられないので、どんどんと進んでいく事にします。ちなみにこの県道を進んだ先は、元々は和田川松根林道という、未舗装路だったそうな。これだけ長い距離を走る未舗装路、とんでもなく走り応えもあったに違いありません。スカイウェイブではとても走破はできないでしょうが・・・。

・・・それにしても、走っても走っても、ずーーーーーーーーーーっと、同じような景色が続きます。完全に山奥で、人工物がアスファルトの路面くらいしかありません。道に落石は普通に落ちてるし、苔も浮いてるし砂利もちらばってる。さすがは元林道という感じ。高度を上げながらどんどんと進み、素彫りトンネルをいくつか越える。この素彫りトンネルがなかなかにダイナミック!素彫りトンネルを見てハァハァしながらも、道はいつしか下りに。苔路面でツルっといくと一発アウトなので、慎重に下る。横に流れる和田川(和田川峡)が、これまたやっぱりとてつもなく水が澄んでいて綺麗なんですが、そんなん見てる余裕ありません。ガードレールもあんまりないので、気を抜いたらえらいことなります。


迷った!と気づくも、時すでに遅し。このままr229を突っ切って行くことにします。
中には熱狂的なファン(?)も存在するらしいr229が険道の類に入るということは、もちろんこの時知りません。

鹿。こちらに気付いたのか臨戦態勢。 くるっと回転。素早い動きです。 断崖の谷底ダイブ。すごい動き。


走っても走ってもクネクネクネクネ・・・・・人の気配はまったくありません。


ダイナミックな素彫りの足郷トンネル。コウモリでも棲んでそうです。


素彫りトンネル内にて、余裕の表情でピースサインを送る隊員5号。
表情が見えませんか?そうですか・・・笑

只管に山間の険道を走り続けること1時間余り。落石、路上河川、苔に陥没路面、鹿や猿の襲撃など等、存分に紀伊半島の険道(県道)を味わい、ようやく人っ気のあるところまでやってきました。小口自然の家という、なにやら雰囲気のよさそうなキャンプ場がありましたが、残念ながら今日で連休は終わりです。また再び訪れる事にして、脳内のチェックリストにキャンプ場を登録しておきます(笑)。それにしても、休憩中のダンディーさんの会話は、先ほど道中に見た和田川峡のことばかり。綺麗にサラサラと流れる水の流れをしっかりと見ていたダンディー室伏が、今にも川へ飛び込んでしまいそうな勢いでした。軽トラと一緒に突っ込んでいきそうな勢いでした。それほど、自然の力はすごいんです。すごいんですよ。

・・・この場でしばらく休憩した後、再び移動を開始。時間はもう午後3時過ぎ。結局、まぼろしの滝は、その名の通り幻で終わり、予定外の道を走ることになり、時間を浪費してしまったわけですが、もちろんそんな予定外も旅の楽しさのひとつ。それも良しと前向きに捉えることにします(笑)。


↑の写真でピースサインを出し、余裕を出していた隊員5号ですが、実は疲労困憊。


久々に見た自販機で水分も補給しておきます。


県道44号線を快走中!先ほどのr229とは打って変っての快走路です。画像の右下は、後ろ向きに撮影(笑
正面に(たぶん)子ノ泊山(ねのとまりやま)。三重県の紀南地区で一番高い山(907m)とのこと。

初めて走る県道44号線を国道168号線方面へ。程なくしてR168が見えてくる。昨日の午前中に通過した同じ道へ戻ってきてしまいました。地図から見ても、かなーり無駄に変な感じで走ってる事がわかります(笑)。普通にR168経由で帰るなら、素直に国道42号線から進んだほうが全然早かった筈。無計画の顛末がこれです。が、これでいいんです、シェルパーズ的には(笑)。

この後、くねくね細々な県道で体力と精神力をかなり消費してしまったこともあり、道の駅までいって長めの休憩を取ることにしました。

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