美山・龍神~白浜(2003/5/10~11)

 PM5:55分頃、シェルパのタンクにタンクバックを、リアボックスに雨具(オーバーパンツ。今日は夜から降水確率が50%)と最低限のメンテナンスツール(プラグ、ヒューズ等)を詰め込み、まずは野暮用を済ますために日根野の山へと向かう。今回のツーリングは、定例の水汲みが目的だが、それだけではいつもと同じなので、どこか適当な所に走りにいこうというもの。最初、和歌山県の飛び地、北山村にでも行こうかと思っていたが、まあ予定は未定なので、とりあえず出発。

 PM7:00過ぎ。日根野の山で野暮用を済ませた頃には、空はもう殆ど暗くなってしまったが、そんなことはお構いなしに府道62号線、犬鳴峠を和歌山方面へと走る。24号線に合流。奈良側へ少しだけ走り、オークとかいう和風レストランに入って晩飯を食べる。鳥重とかいう、うな重のパクリっぽい謎のモノを食べる。安い割にはなかなかうまかった。ここで黒木兄弟(弟)が「北山村やっぱり遠いから今日は水汲みだけにしよう」と言い出した。じゃあそうしようと言う事に。食べ終わり、このレストランの横にあったオークワでリポビタンDを買って飲む。AM9:00頃、不老長寿の水が沸く、美山村寒川へと向かう。ここから約2時ちょいの工程。

R24からr13に入り、まもなくしてR424。桃山町を抜けたあたりから、予想通り雨。コンビニに停まってオーバーパンツを装着。再び出発。その雨も、黒沢ハイランドに入ったあたりから止んでくれる。今のうちに進みまくる。真っ暗闇のR424だが、何回も来てるので、いくら方向音痴の自分でもさすがに道覚えた(笑)。爽快かつ慎重に、整備された山間のワインディング(1.5車線区間もあるが殆ど2車線)を走りまくる。

 途中、いつものごとく、道の駅しらまの里で休憩。オークワで買っておいた飲み物を飲む(しらまの里には自販機はありません)。10分程して出発。白馬トンネル、椿山ダムと走り、r29へ左折。r29を20分ほど走って、PM11:15分頃、無事到着。当たり前だが誰も居ない。さっそく湧き水をポリ容器20リットル缶に注ぎ込み、軽トラに積み込む。水汲みが終わり、少しあたりを散策。なんと、トイレが新設されていた。山から引かれたパイプから、つねにトイレの水が流れている。湧き水でトイレを流すとは、なかなか贅沢。しかしそんなことよりも、このトイレの名前に笑った!「田舎の雪隠」ってこれはかっこいいが、その後ろに括弧でくくられて「便所」のアクセントにやられましたv→これ

湧き水も汲み終わり、あとはもう帰るだけだが、なんかここまで来てもったいないので、やっぱりこのまま、もっと南へ向かうことにする。温泉も入りたいけど、こんな時間(すでに午前0時前)からあいてるのは24時間風呂ぐらい。どっかに24時間風呂ないかなぁと暫く考える。そういえばユタッチが先日いった、南紀白浜ツーリングで、崎の湯という無料温泉に入ったとフェロモンズの方で書いてあったけど、あそこって確か24時間無料温泉じゃなかったっけ?まあいいか。とりあえず目的地は決まった。開いてなくても円月島を写してこようってわけで、そのまま南紀白浜まで向かうことにした。ここから大体3時間?ぐらい。午前12時を前に、早速白浜まで移動を開始することにした。

先ほど走ってきた、小藪川林道を引き返す。日付も10日から11日へと変わる。と、対向から車のライトが!こんな時間にまさか、ウチら家族と同じ物好きがいたんか?と思ってたら、その軽トラが停まった。中から出てきたのは、この水飲み場を管理している、あのおっちゃんでした(詳しくはこちら)。見覚えの有る車とバイクだったんであの家族だとわかったらしいです(笑)。で、なんでこんな時間に?おっちゃん暇人なんけ?と聞いてみると、「わしゃぁこの水飲み場が心配で心配でしかたないんじゃぁ。だから見回りしとるんじゃけん」と広島弁で言ったかどうかは定かではない(笑)。

 小藪川林道→r29と引き戻り、再びR424へ。トンネルを二つ超え、やや下りの高速ワインディング。暫く走って、国道425号線へ右折。この道は初めて走るのですでにワクワクである(笑)。しかしながら、さすがは山奥の3桁国道。まだまだ”酷”道な部分が多い。殆ど1.2車線の上、ガードレールも殆ど無い。落石があちこちに落ちてる。タヌキも轢かれて死んでる。暫く走って何個かの分岐。民家もちらほら。水田もちらほら。蛙が盛大に合唱している。少しこの場所で寝転んで、居眠りしたい気分になった(アホ)。・・・ふとトリップメーターA(前にガソリン入れてから何キロかの表示)を見てみると、すでに170km。ここまでの燃費がリッター30として、まだあと100km近くは走れるやろうけど、こんな夜中に開いてるガソリンスタンドってあるんやろか?ちょっと不安になるが、国道42号線に出れば、一つくらい24時間スタンドあるでしょと楽観視する。

 なんとかR425も超え、再びR424へ。白浜まであともう少し。暫く走って、道の駅、南部川うめ振興館。自販機が無いので飲み物が買えない。トイレだけ済ます。この辺りから、止んでいた雨がまた降り出す。今度は結構降ってくる。かまわず進む。ようやくR42に合流。しばらくして24時間ガソリンスタンドがあった。内心ホッとしながらも給油。5.3リットル入った。リッター32kmの計算。なかなかの燃費。なんや、まだ100km近く走れたやん。再び出発。そのまま漆黒の海(ほんまに何にも見えん)を右手に見ながら42号線、田辺バイパスと進む。ここでちょっとした出来事(耳の中にモスキート進入)があり、少し運転が散漫になってしまったが、午前2時半過ぎ、無事南紀白浜崎の湯に到着。

 ・・・崎の湯に到着したのは良いが、なんか閉まってるっぽい。看板見てみると、午前8:00~午後5:00とはっきり書いてある。やられた!と思ったが、気を取り直して夜中の白浜観光といきましょうか。まずは千畳敷へ。・・・どこにあるかわからない(真っ暗なので)。またまた気を取り直して円月島へ。・・・たどり着いたはいいが、やっぱり何も見えない。薄っすらとは見えるような気がするが、真ん中にあいてる筈の穴がよく見えない。まあとりあえず写真だけでも撮っておく。・・・さて、時間も午前3時前。これ以上ここに居てても仕方ないので、次の目的を決める。温泉に入るつもりやったのに(一応お風呂セットは持ってきていた)どこの温泉にも入れないのは収まりつかないので、午前6時に開く渡瀬温泉にでも行こうか。ちょうどここから2時間ぐらいやし、1時間も待てば入浴できる。しかしここは、黒木兄弟(弟)の猛反対もあり、却下。大人しく地元へ帰還する事になる。

南紀白浜を後にし、後は黙々と42号線を北上するだけ。雨も激しくなり、視界もだんだんと悪くなってくる。グローブよりも先に、やっぱりブーツに水が染みて来る。防水スプレーを一応吹いといたけど、あかんやんこのブーツ(笑)。まあ中古で買ったやつやしもう2年程使ってるし(手入れもせんし)しゃあないか。途中、すいてることをいいことに、推定ぬわわkm以上?で走る対向車線の物流トラックに豪快に水を跳ね上げられながらも、交通量皆無の夜中の42号線をひた走る。もうシールドに滴る雨粒をふき取るのも面倒になってきたが、神経を尖らせてひたすら雨中走行。御坊市、日高町と進み、由良町へ。由良峠(水越峠?)を走ってるあたりで、空が明るくなり始める。ダークブルーの空に由良町の山々が薄っすらとシルエットを作っている景色が、なんともいえない雰囲気。雨降ってるせいか、山々がもやってるのもポイント高し!そのままさらに走り、だんだんと見覚えのある景色が。確かCRMでこの辺走ったなぁと思いながら、もう大分明るくなった中をひたすら走る。海もようやく見えてきたが、曇ってるし雨降ってるしで特に見向きもせず。和歌山市内で、あまりの信号の多さに少しビビる。山中を走る道には、信号殆どないから逆に新鮮に感じます(笑)。和歌山市内からR24へ。R24を少し走って雄ノ山峠。そして午前6時前、無事自宅着。海沿いをずっと走っていたこともあり、念のためシェルパ全体を水で洗い流して、家に入った。・・・今回は観光も何も無い、ただ走ってるだけのツーリングでした。終わり♪

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