俎石山~大福山~籤法ヶ岳(懴法ヶ嶽)を歩く その2

俎石山~大福山~籤法ヶ岳(懴法ヶ嶽)を歩く その1の続きです。長年の忘れ物だった爼石山山頂を制覇した後、お次は大福山の頂上を目指します。

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大福山までは約900m。しんどい登りもなく、画像の様な綺麗な道が続きます。

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道中にあった分岐。大福山弁財天窟の跡という案内看板が。怪しくて険しい雰囲気のある道なので見なかったことにして先に進みます。

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さらに進むと「第三経塚跡」の看板。これまたメインルートを逸れて脇道に入っていくようなルートだったので見なかったことにします。

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爼石山から約15分で大福山に到着。

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山頂付近は綺麗に整備されており、立派な石の灯籠も置かれていました。

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葛城修験二十八宿のひとつである、第三経塚が現在のこの場所に移設されたということです。先ほど見た案内看板の先に、第三経塚跡の跡地があるようです。

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社の中には観音様が祀られています。綺麗に手入れされており、大切にされている場所だということがわかります。

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祠等を掃除するための雨水でしょうか。落ち葉等が入らないように網で蓋をしています。

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大福山からの眺め。和歌山市と紀の川&海が見えます。

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大福山からの眺め。岬町の多奈川第二発電所と淡路島が見えます。展望が開けており、最高の眺めです。条件が良い日には香川県の小豆島まで見えるそうです。

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大福山の山頂周辺をひとしきり見学した後、昼食をば。お湯を沸かしてラーメンです。風が少し強いので火力が安定せずなかなか沸騰しません。ガス缶本体も冷えてしまい、出力もみるみる落ちてしまいます。

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ただのカップラーメンとおにぎりですが、外で食べると格別に美味く感じますね。

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余った水でコーヒーも沸かして飲みます。インスタントですがこれまたうまし。コーヒーを飲んで暫くゆっくりした後、次は籤法ヶ岳(懴法ヶ嶽)を目指します。ちなみにこの山の名前、少々ややこしいことになっているようで、どちらが正式な名前なのかわかりませんでした。

  • 「籤法(くじほう)ヶ岳」は「懴法(せんぽう)ヶ嶽」に改称されました
  • 休憩室(21) 籤法ヶ岳はどこ?

現地の案内看板には籤法ヶ岳(せんぽうがたけ)と書かれていたので、当ブログでもそちらに習って紹介することにしますが、現在の国土地理院の地図には「懴法ヶ嶽」と表示が改められているそうです。

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大福山から籤法ヶ岳までの道のりは、殆どが下りの道中となります。体力的には楽ちんですが、膝にはズシズシとダメージが蓄積してきます。

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鉄塔いいよー鉄塔!見上げて一枚撮影。

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撮影中でも歩みを止めない隊員3号。何かネタっぽいことを・・・と思いましたが、残念ながら至って普通です。

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この付近はあまり展望は開けません。

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下ります。下って少し登って、また下るといった感じで少しずつ標高を下げていきます。

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籤法ヶ岳まではもう少し。ですが、案内看板は「懴法ヶ嶽」となっています。新旧の名前が入り交じっているんでしょうか?

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懴法ヶ嶽に到着!突然視界が開けて素晴らしい展望となります。ちなみに案内看板は「籤法ヶ岳」となっていました。ひらがなで書かれている方は最近作られた看板でしょうか。

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いい眺めです。時間はすでに午後2時40分。日が随分と傾いてきました。少し先を急ぎます。

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年季の入ったベンチ。木材をそのままの形で利用した雰囲気のあるベンチですね。こーいうの大好きw

懴法ヶ嶽(籤法ヶ岳)からの眺めと山頂の様子

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籤法ヶ岳の山頂から下ると右奥へと続く道が。先ほどの分岐を左に真っ直ぐ歩けばここから出てくるというわけですね。山頂をスルーするして、井関峠方面へ少しだけショートカットできそうですね。

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再び分岐点に。左に進むと「懴法ヶ嶽 東峰」と書かれています。せっかくなのでこちら側にも寄ってみることにします。

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結構な急登ですが距離は短そう。息があがり過ぎないようにゆっくりと登ります。

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到着!懴法ヶ嶽 東峰です。展望はあまりありませんが、こじんまりとした感じでなんだか落ち着けます。

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丸太に直接文字が掘られた案内標識?案内木?がいい感じです(画像左)。写真を数枚撮り、本日最後の目的地、井関峠へと向かいます。

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籤法ヶ岳から下って最初の分岐。先ほどの分岐を右に行けばここから出てくるみたいです。大福山から井関峠に向かう途中には分岐が何本かありますが、真っ直ぐ歩いて行けばとりあえずは迷わず井関峠に進むことができるというわけです。

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一見さんお断り!危険なので初心者は近寄るな!と看板に書かれています(※実際は急坂、道悪く初心者には危険!と書かれていました)。西谷池・奥畑方面はいったいどんな場所なんでしょうか・・・。

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急勾配+落ち葉ゾーン。これは中々に危険なコンボ。慎重に下ります。

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分岐。井関峠は左へ。右を登って行くと「バベ尾」と呼ばれるルートに。こちらから六十谷方面に下りることができるそうです。

参考サイト:紀泉高原バリエーションルート

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井関方面へと続くルートを歩いていきます。

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道が細くなっている地点も少しありましたが、井関峠までずっと綺麗に整備された歩きやすいルートでした。

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道が崩れないように補強が入っています。

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隊員3号が見上げる先には・・・。

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危ない!罠だ!(嘘)先端が鋭利に加工された木の枝が歩行者を待ち構えていました。・・・もちろん冗談ではありますが、木に引っかかっているだけの状態で風に揺られてふらふらとなびいていました。運悪く脳天に落ちてきたら、、、

懴法ヶ嶽~井関峠へと至る最中の山道
懴法ヶ嶽~井関峠へと至る最中の山道 その2

井関峠へと進む道中、野鳥の鳴き声がよく聞こえるポイントを通過。目の前を飛び回っており、人間を見てもあまり警戒していない様子でした。

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変化のある気持ちのよい道中なので、疲れもあまり感じません。人気のあるルートである理由がわかった気がします。

>>俎石山~大福山~籤法ヶ岳(懴法ヶ嶽)を歩く その3

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コメント

  1. サカイ より:

    お、お疲れ様でした。
    鳥取池から俎石山に直登するのはしんどいですけど、そのコースをひと回りすると満足度高いでしょww今の私にはキツイかなあ。。と思いながら読んでました。

    私はそこの山域でキャンプするの好きです。
    ハイキングコースを歩いてるとき、あ、ここにテント張ってキャンプしたらよさそう!ってポイント、いくつもあるでしょ?

    昔、山中渓→雲山峰→井関→せん法→大福or俎でキャンプし→札立山→飯盛山→高野山(たかの山)経由で孝子におりて、がっつり和泉山脈縦走の計画立てたんですが、
    現実は山中渓→雲山峰→青少年の森(キャンプ)→夜のキャンプで飲みすぎて昼まで寝過ごしルート変更でそのまま紀伊に下りた。という、満足のいく敗退をしました←
    それから何度かその山域でゲリラキャンプしましたが、まだまだ、いくらでもキャンプしたいポイントあります。
    また私もぼちぼち山歩きできるようになりつつあるので、もう少し歩けるようになったら軽いトコから誘ってください←

    • >サカイさん

      普段行っている運動といえば犬の散歩程度の足腰なので、いきなりの山歩きで大丈夫かな・・・と不安でしたが、爼石山への急な登りを除けば無理無く歩くことが出来る楽しいルートでした。

      当初の予定では鳥取池から左回りで雲山峰→せん法→大福山→爼石山というルートを考えていたそうなのですが、時間的にも距離的にも無理でしたね。もっと朝早くから行かないと、山の中で夕暮れを迎えてしまいそうです(汗

      >ゲリラキャンプ
      地図でたかの山の位置見てみましたが、凄いルートですねwいったいどれくらいの距離があるのか・・・ゲリラキャンプ中の夜間は、獣系の襲撃とかありませんでしたか?後は、以前雲山峰から紀伊駅へ下山している最中に、松の木に藁人形が打ち付けられていたのを発見してしまったのですが、そちら方面もちょっとこわいですよね・・笑

      まだまだ歩いたことが無いルートがいっぱいなので、また案内してください!

      • サカイ より:

        俎石山は大阪側から登ると私のような貧脚では見ただけで倒れそうになる急登があるのでちょっとイヤになるんですがww井関峠の分岐から回ると無理なく登れますね。
        ルートはだいたい、自分の脚力と相談になりますが、山中渓→孝子までの縦走はさすがにキャンプしないと私の足ではしんどいです。
        でもね、足の達者なオッサンなら、山中渓に早朝から入って、雲山峰抜けて井関に11時前後。
        1時前?に奥辺峠?だっけ、で、札立山に行くかちょっと下界に下りるかを選択するんだけど、この峠、記憶がないwww通ったことはあるはずなんだけど・・。
        3時前に飯盛山に到着したら、たかの山から孝子に出て完走。飯盛山の時点で3時過ぎてたらそのままみさき公園のほうに敗退下山とか。
        むかーしカブで鳴滝不動のトコから登った道、採石場の工場が錆びていい廃墟になってるとこ知ってると思うんですが、あそこから札立山に登れます。バイクでも怒られないはず←
        あの中腹の広ーい広場までカブで上がってキャンプするのもいいかな?と思ったりしてます。
        ゲリラキャンプは、最初はそりゃ、野生動物が興味を持って接近してくる足音が怖かったりしますけれど、慣れたら写真とってやろう!とテントのダクトからカメラ出したりしますねw
        シーズン外れに友ヶ島キャンプ行って鹿の群れに囲まれた時のほうがだいぶ怖いです←
        まあ、ソロキャンプしてるときは動物よりも人のほうが怖いです。だから、中途半端な、簡単に人が入ってこられるようなトコではなく、少なくともクルマでは入ってこられないような場所に幕営します。
        朝おきて飯の準備してたら、ハイカーのおっさんやオバチャンたちが通りすがりに挨拶してくれるので、お茶ごちそうしたりするのも楽しいですwww

        • 黒木兄弟(兄) より:

          >サカイさん

          俎石山のあの急登は、以前メンバー達と数分登って「無理!」といって引き戻したポイントでしたw道も細くて、登っている最中は「このルート大丈夫か?!」と少し不安になりました。個人的には好きな雰囲気でしたが、あれがずっと続くようなルートだと途中でギブアップしてしまいますね。。

          縦走ルートは各ポイントに撤退ルートがある感じでしょうか。奥辺峠は確か、淡輪の山奥にあった林道の先で看板見ました!
          https://sherpers.org/touring/2012/0419/

          ふるさとの森というキャンプ場?があって、その付近に奥辺峠の看板と鳴滝峠(看板が割れててよく読めなかったのですが)の看板がありました。
          あの辺に降りてきて、次に札立山に登っていくか岬町の淡輪に戻るかを選択する感じですね・・・でも、淡輪に戻るにも結構長い距離の林道を下っていくことになるので、どのみちかなりしんどいことになりそうですね汗

          >採石所
          ここは途中で敗退してしまい、あのまっ平らなナウシカに出てくるような草原にはまだ降り立ったことが無いのでTLMで再チャレンジしてみます。錆びたベルトコンベアが見えてる辺りでリターンしてますw
          確かにあのルートは徒歩では誰も入ってき無さそうですよね。初めてあの林道を走った時はもう廃道になってる道やろなとおもってました笑

          >シーズン外れに友ヶ島キャンプ行って鹿の群れに囲まれた時のほうがだいぶ怖いです←
          たしかサカイさんのブログでシカの目が光ってる画像を見ましたねw友ヶ島のキャンプ記録やった気がします。あれはエサを求めて近づいてくるんでしょうか・・w

          >クルマでは入ってこられないような場所に幕営します。
          ここは重要ですね!簡単に人が入ってこれない場所なら人災の危険性も軽減できますねw

  2. サカイ より:

    あはははw俎石山は「その辺の里山ww」と舐めてハイキング入門者が行くと死ぬほどキツい目に会わされる鬼門ですねww少し歩き慣れるとどうってことないらしいのですが、私はいまだに俎石山=トラウマです←
    まああそこ、トラ車で行こうとして敗退したのも、徒歩で下調べしなかったということで、いい勉強させてもらいましたわw
    縦走ルートは、撤退ポイントいっぱいありますよ。
    まあ地図を見れば一目瞭然なので書きませんけれど、敗退するのに淡輪の山奥のルートを戻る選択は、たぶんないかな。札立山を基点にすると淡輪駅まで降りるよりは、六十谷駅方面に下りると距離は半分ぐらいじゃないかと思います。
    私ももう少し足が丈夫なら、今の季節、ゲリラキャンプ行きたいんですけどねーー;;;

    採石場の上の草原、あそこはカブやシェルパで荷物積んでいったほうが楽しいですよw
    あの道がバイクで怒られないと思う理由は人が居ないからじゃなくて、昔車が走っていた廃道で、バイク乗り入れ禁止されていない(たぶん)からです。

    友ヶ島のシーズンオフのキャンプは、フェロモンズキャンプにぜひ!オススメします。
    シーズンオフの友ヶ島は、離島キャンプ初心者にものすごく優しいので、私には天国に見えますw

    • 黒木兄弟(兄) より:

      >サカイさん

      初めて爼石山に登ったのが、阪南のスカイタウン(サンヒル都)からのルートだったんですが、いきなりの急坂でペース配分も分からず、ほぼ全力のスピードで一気に登ってえらい目にあった記憶があります(笑)尾根に出たころにはもう足が残っていないという、、
      登り切った後は緩やかな道中だったので助かりましたが、早いうちにえらい目に合っておいてよかったかもしれません笑

      トラ車で敗退の記事、たしかありましたよね?w沢でバイクがひっくり返ってる画像があった気がします笑
      石ころ坂(でしたっけ?)という可愛らしい名前に反して、えらくがれた登りだったと思います。でも、トラ車でK山とか行った後だと、歩いてる途中に「ここだったら登れるかな?」とか、今まで考えなかったようなことも考えるようになってしまって、困りますね笑

      砕石場のところは、草木が枯れてヤブってない今のタイミングが行き頃ですよね。初めて突入したときは夏場の草木が茂ってる時で(しかも半袖)、色んな虫が体のあちこちに付着して夏場はもうやめておこう・・となったポイントでもあるのですが・・まだ、絶賛バイク冬眠中ですw寒いと思考もなんだか停止してしまうので、早く暖かくなってもらいたいですよね。

      友ヶ島は、数年前からフェロモンキャンプの候補地に上がっているのですが、なかなか突撃する機会が訪れず・・・今年こそはのんびり釣り&砲台跡の散策を目的に上陸したいなと。
      春に実行出来ないとそのまま夏になってしまい、「暑いからやめておこう」→秋が近づくにつれて「寒いからやめておこう」となってしまうパターンに近年はまっておりますw