秋の龍門山登山

今回は秋の遠足も兼ねた山登りということで、それほど難易度も高くなく、初心者でも安心して登れるという和歌山県紀の川市にある龍門山へ登ってきました。参加メンバーはいつもの山登りメンバー(私、隊員3号、5号、T谷)の4名。集合時間は午前10時に設定しておりましたが・・・何時ものごとく予定は遅れて12時前に自宅を出発。なかなか来ないと思っていたT谷が到着した後、さらにそこからダラダラと時間を過ごして、龍門山へと出発珍行です。

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集合~出発まで

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まずは隊員5号@アズーが到着。T谷は少し寝坊したようでまだ来ていません。

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いつもの如く猫と戯れることは欠かせない超猫好きの隊員5号。結局、自宅を出発したのは11時50分頃。のっけからグダグダでありますw

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今回も前回と同様にシェルパに跨って龍門山へと続く登山道へ向かいます。私と隊員5号はバイクで、隊員3号とT谷が車と、合計3台で無駄にガソリンを消費しての現地入りです。

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京奈和道の岩出ICの建設も急ピッチで進められています。この付近も一昔前に比べて随分と様相が変わってきました。

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道中で食料の買い出し等を行い、13時過ぎに登山道の入り口(田代コース登山口)に到着。小さな駐車スペースがありますので、バイクと車をそこに停めておきます。前回の下見でも決めていた通り、今回は田代コースから龍門山頂上を目指します。

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出発前のお決まりの一枚。隊員5号の顔が雑草で隠れてしまいました。縁起悪いなw

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準備中のメンバー。隊員5号だけザックではなくナップサックです。細いロープが肩に食い込んで歩きにくいことは間違いありませんが、そこはまったく気にしない氏のモットーは「利便より不便を我慢して楽しむ」です。

田代ルート登山口から登山開始

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田代ルート登山口から入山を開始します。夏も終わり、もう晩秋へと突入していく時期ですが、まだまだ藪ってます。キリン草が大量に茂ってますが、この花粉によって後ほど隊員3号がヤラレてしまいます。

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これから登山するとは思えないような普段着な隊員5号ですが、メンバーの中で一番体力がありますのでまったく問題にしません。

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登り始めてしばらくは藪ゾーンです。蜘蛛の巣とかももれなくオプションでついてきます。

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雑草で足場も見えづらいので注意しつつもガシガシと登っていきます。まだまだ体力も余裕な我々ですが、早くも隊員5号のナップサックが荷物の重さでケツの辺りまでずれ落ちてます。さらに肩を容赦なく締め付けていますが、痛くないのでしょうか。

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シダ科の植物等が茂る道中。結構急な個所もありますが、まだまだ余裕です。

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つづら折れの箇所をいくつか超えて、徐々に標高を稼いでいきます。ルートのどこかに塵無池へと続く分岐があるらしいのですが、結局今回はポイントを発見できず。謎池には目が無い我々です。

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まだまだ茂ってます。眺望はあまりありませんが、時折紀の川市の街並みが見えるポイントもあります。

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ちょっと目を離すと植物群に遮られてしまい、先行している二人(隊員3号とT谷)の姿が見えなくなってしまいます。撮影もほどほどにしつつ、はぐれないようについていきます。

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途中にあった謎のオブジェ。一見すると遊具にも見えますが、もちろんそうではなさそうです。

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時折現れる紀の川市の街並み。天気は快晴で雨の心配も無し!最高のハイキング日和です。

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倒木をリンボーダンスでくぐろうと試みるも失敗する隊員5号。

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すごい木の根っこ。崩れそうな足場を貫通してさらに下の地面に足を伸ばしてます。

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ケモケモポイントを抜けると、ようやく雰囲気の良い道に。若干ガレてる個所もありますが、藪ってるよりも全然歩きやすい道です。

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それでもやっぱり藪ってるポイントはまだまだあります。そして、ますます下の方へとずれていく隊員5号のナップサック。一番ひどい時は膝の裏側のすぐ上くらいまでずれてましたw後ろから見てるとその姿が面白くてたまりません。

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岩場。苔むしてて滑りやすいので気を付けて登ります。

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たくさん咲いてた花。調べてみたらノギクの仲間の一種、リュウノウギクですね。秋の遅くに花をつけるそうな。

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山歩きには向いてないスニーカーを履いてるので、結構あちこちで滑ってた隊員5号ですが・・・。

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滑ってこけそうになった瞬間が撮れました。幸い転倒まではいきませんでしたが、やっぱり足元は大事ですね。ちなみに私はアディダスのAX 1 MID GTX。軽量なゴアテックス素材のトレッキングシューズです。非常に歩きやすくてしかもなかなかのお値打ち価格。

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道中にあったお地蔵さんに今回の山行の安全を祈願する隊員5号。ついでに全世界の猫が平和に暮らせるようにとお祈りしたそうです。

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頭上が明るくなってきました。もう頂上付近か?と思いましたが、まだまだ先だそうです。ということでこの付近で今日最初の休憩とします。

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休憩中の面々・・が、この休憩ポイントのすぐ真横でえらいものを見つけてしまう。

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スズメバチの巣でしょうか?結構な大型です。しかも穴からハチが出たり入ったりと活発です。休憩してすぐでしたが、恐ろしいのですぐに出発。

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倒木。こんな感じの倒木がルート上に結構な頻度であります。

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ルートを確認中の隊員3号。この辺りから鼻炎の症状が出ており、グズグズとしんどそう。キリン草の花粉にやられてしまったようです。

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ひと汗かいて調子も出てきたので、休憩もそこそこにガシガシと登っていきます。ちなみに先頭はT谷が歩いていますが、本日はかなり調子が良かったのかハイペースで登り続け、姿が見えなくなりました。

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平坦で歩きやすいルートもありますが・・・。

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足場が緩くて細くなっている箇所もあります。なかなか面白いです。辺りは鬱蒼としていて、時間の割には随分と暗い道中です。カメラのフラッシュが自動で発光してしまいました。

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こんな感じ。鬱蒼としてます。個人的には大好物な雰囲気。

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随分と先の方まで進んでいたT谷に追いつきました。ここで休憩とします。

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休憩後、移動を再開。ややきつめの勾配を登っていきます。

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小さな祠にお地蔵さん。手を合わせていきます。

田代峠で昼食

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田代峠に到着しました。展望はまったくありませんが、静かで心地よい風が吹いていたのでここで昼食をとることにします。

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本日は気温が若干高く、全員すでに結構な量の汗をかいてます。替えの肌着に着替えるT谷と、替えの肌着なんて持ってきていない隊員5号。さて、飯だ飯!

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昼食用のパン。早く食べれて軽くて高カロリーな食事といえばチョコパンです。

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休憩中の面々。隊員3号はもう鼻水がひどくて鼻かんでばっかりでした。春や秋はアレルギーもちにはきつい季節なのです。

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昼食後、龍門山の頂上に向かって歩き再開。後半戦に入ります。

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尾根伝いに歩いてるのでここから先、もうきつい登りはないやろなーと思ってましたが・・・

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やや登りのきつい箇所もちらほら。特に問題はありませんが、滑りやすいのでそこは注意が必要です。

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龍門山の頂上に到着・・・ではなく、その前に一つ観光ポイントがあるのでそこを見ていきます。

龍門山の磁石岩

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「龍門山の磁石岩」という、県指定の天然記念物があるそうなのでそれを見ていきます。

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磁石岩の上に立つT谷。

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磁石岩を体で感じようと試みる隊員5号。

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磁石岩からの眺望。

・・・とまあ、磁石岩といいましても、見た目は普通の岩です。コンパスを近づけるとかすればわかりやすいのかもしれませんが、特にこれといった特徴はありませんでした。

それでも、「磁力の力で体の血行が良くなるかも?」と考え、しばらく岩の上で横になったりしてしっかりと「磁石岩」を堪能した我々は、ようやく本日の目的地、龍門山への最終歩行を開始しました。

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幾重にも重なり合いながら我々の行く手を遮る倒木。ここで隊員3号がザックに括り付けていたストックを持っていかれそうになる(ただ引っかかっただけ)。

秋の龍門山登山 その1(2014/10/19)

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えらい倒木があります。先日の台風による影響でしょうか。

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倒木をすり抜ける隊員5号。この時ばかりはスリムで凹凸が少なく、引っかかりにくいナップサックが絶大な威力を発揮します。でも、山での利点はそれだけでした。

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いくつかの倒木を超えて、平坦なルートをしばらく歩けば・・・

無事登頂!しかし・・・

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龍門山の頂上に到着です。和泉山脈が目の前に広がります。逆側から見ると龍門山ははっきりとした特徴的な形をしているのですが、龍門山からだと和泉山脈って結構平坦に見えるんですね。

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東側(橋本方面)をノゾム。景色はいいですが、本日は若干もやってたので遠くまでははっきりと見えませんでした。

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龍門山の頂(756 m)を踏んだことに満足し、頬も緩む面々。しかしながら、頂上では子供連れの家族が仲睦ましそうにお昼の最中だったことに遠慮してしまい、看板前での集合写真を撮り損ねるという痛恨のミス。メンバーの表情からは、「せっかく頂上まで来たのに肝心の集合写真が撮れなかったな」という無念も読み取ることもできます。

秋の龍門山登山 その2(2014/10/19)

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さて、目的は達したので下山を開始します。隊員5号のナップサックも膝の裏側にまで達する勢いでずんだれてますが、本人的にはそこまで邪魔じゃないそうなので気にせずに歩くことにします。

下山とズボンとナップサックと

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下りは結構な急こう配です。足元も滑るので慎重に。

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隊員5号のナップサックのずれも気になっていたのですが、それ以上にズボンが脱げそうなくらいにズレてたのも気になってました。なんでも、ナップサックが上からズボンを押してどんどんと脱げていくんだそうな。

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ベルトをしっかりと締めなおしてもうずれない様にします。上の写真と見比べてみるとわかりやすいのですが、骨盤の位置でずっとズボンを支えて歩いていたので、後ろから見てると面白すぎて呼吸がかなり乱れて体力がどんどんと奪われてしまいました。〇す気か!

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ベルトを締めてる間に前の二人が見えなくなってしまったのでちょっと急ぎ目に下ります。ナップサックがもうえらいことになっているのですが、それにもそろそろ飽きてきたので気にせず歩きます。

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V字に削れています。TLMで走ると楽しそうな道やなぁーとか考えるw

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「明神岩・風穴」とかいう魅惑のキーワードを見つけてしまったので見に行くことに。

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少しだけ休憩。T谷の膝の爆弾がそろそろやばいらしい。登りは大丈夫やけどやっぱり下りになると痛むそうです。

明神岩と風穴を見学

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少し歩いて、明神岩に到着。なかなかの高度感を感じ取れる、眺望も良いポイントです。

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何の得もないのに、キワッキワまで進むT谷。ちなみに高いところは苦手らしいのですが、言ってることとやってることが合致してません。

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高いところは平気な隊員5号。楽しんでます。

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いい景色です。逆側から登ってきた場合はここでお昼でもいいかもしれません。

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明神岩の上で安らかに眠る隊員5号。

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明神岩の横にあった風穴。そもそも風穴ってなんぞや?と調べてみたところ、wikiには「風穴(ふうけつ、かざあな、英語名:Wind Cave)とは、洞窟の内外で生じる温度差や風圧により、洞口(洞窟の開口部、出入り口)を通じて、体感的に早い大気循環がある洞窟の一形態である。」とありました。

・・・説明見てもいまいちピンとこないのですが、要するに謎穴です。人の入ることのできない小規模のものを「かざあな」と呼び、洞穴となっているものを「ふうけつ」とも区分するそうなので、ここはぎりぎり「ふうけつ」なのでしょう。頑張れば子供一人くらいは入れそうですが、どれくらいの深さがあるのか、上から見てもまったくわからないので危険ポイントと認定します(シェルパーズ的に)。

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ちなみに風穴のすぐ横に明神岩があります。

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明神岩と風穴の説明看板。※クリックで結構大きめの画像が出ます。

本日最後の下り

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明神岩を後にし、あとはもう下るだけです。つづら折れの急勾配で標高を一気に下げていきます。

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膝の違和感は気になりますが、体力はまだまだ余裕のT谷。倒木や上からぶら下がっていた邪魔な木を除去しながら進んでます。

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本日一番の急こう配ポイント。ぬめっとしてて滑りやすい。ちょっとしたハプニングを期待して隊員3号を動画で追いかけるが、幸い(?)何事もありませんでした。

秋の龍門山登山 その3(2014/10/19)

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どんどんと下っていきます。田代ルートからの登りよりも、こちらの中央コース側の方が険しい感じがしますね。

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下りの途中にあった分岐。行き止まりだそうです。行き止まりとわかっていても、どうなってるか見てみたいと感じるのが男ってもんです。

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このベンチで本日最後の休憩中。

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なんでしょうかこれ。さすがに食べれなさそうですが、先端部分がおいしそうな色に染まってます。

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最後の下りです。体力も足も全然残している隊員5号はアグレッシブに下りますが、靴のせいなのかかなり滑るそうな。「滑る靴」「伸びるナップサック」「ジーパン」「ずれるズボン」の4重苦。だが、それがいい。

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何かやってるT谷。上からぶら下がっているツタなのか倒木なのか、何かと格闘しているようです。

秋の龍門山登山 その4(2014/10/19)

中央コース登山口に無事到着

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全員ケガ無く無事に中央コース登山口から下山できました。ここからもうひと歩きして、バイクと車を停めてある田代コース登山口へ向かいます。

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てくてくと歩いて・・・

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これにて本日の山行も無事終了。お疲れ様でした。

龍門山温泉は残念な結果に・・・

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さて、本日はもう一つお楽しみがあったのです。それが、以前入浴して痛く気に入ってしまった龍門山温泉に浴することでした。しかしながら、どうやらすでに廃業となっていたようです。

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浴槽等も取り壊されていました。リニューアル等ではなく、完全に廃業だそうです。龍門山温泉は一度廃業して、ファンからの要望で一度復活していた経緯が過去にあったのですが、今度こそ完全に廃業となりそうです。特にこの温泉が気に入ったといっていたT谷も非常に残念そう。まあこればかりは仕方がありません。

>>在りし日の龍門山温泉の記事(外部リンク)

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龍門山温泉の看板。なんだか寂しげです。

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帰りに寄った神通温泉で本日の工程もすべて終了。

今回のルート

我々のような素人でも安心して周回できるコースでした。やや勾配のきついポイントや足場の悪い箇所もありますが、適度に整備された楽しいコースです。標高が低いので夏場はしんどいと思いますが、春先や秋~冬にかけて楽しめる工程です。記事中でも少し触れましたが、塵無池という魅惑のスポットに寄れなかったのが心残りです。池を見るためだけに、また再訪するかもしれませんw

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