今回のキャンプは、格安のオートキャンプ場を探す事から始まった。目的地は奈良県十津川村、神湯温泉。とりあえず和歌山県で一泊テント張って、次の日温泉巡りをすることにする。早速和歌山県のキャンプサイトへ適当に電話。3連休の最後ということもあり、本宮町内にあるとあるキャンプ場がガラガラとのこと。そこへ行くことにする。混んだ道路はご免なので、日曜日から日付の変わった月曜日午前0時過ぎ、本宮町に向け出発する。ちなみに今回の家族以外の道ずれメンバーも、もちろん一人チョイスしておく。その犠牲者はアッキーでした(笑)。キャンプに行くのは内緒で、「温泉に行く」と言って騙して連れてきました(笑)ウチの家族の移動時間が長すぎるためか、普通にドライブに誘っても友人がだんだん付いて来なくなりましたなぁ。
というわけで、キャンプ道具一式を車とバイクに積み、さっそく出発したわけですが、夜中の和歌山を走る国道ほど走りやすい道は無し。ってぐらい、真夜中の3桁国道は走りやすい。対向車線を走る車はもちろん、同一車線にも車がいない。もちろん山奥なので歩行者もいない。まずは黒沢ハイランド越え~美山村椿山ダムまでの424号線。この辺りで、余りにも星空が綺麗だったので、30分程星鑑賞会が始まる。もちろんこの時間走ってたのはウチら家族だけ。その後、いつも寄るしらまの里へは寄らず、そのままひた走る。渡瀬温泉へ行くのに311号線へ入っていくわけだが、ここでちょとだけショートカット。水上栃谷トンネルという場所を抜ける。
が!このトンネル抜けた瞬間に、とんでもない濃霧に包まれる。一瞬何が起こったのか分からなくなる。前を走るシビック(親父運転)のテールランプすら見えない!もちろん道も見えない。フルフェイスのシールドを開ける。やっぱり何も見えない!そればかりか、今度は眼鏡に濃霧が纏わりついてきて、さらに最悪な状況に。狐に化かされたって言葉があるけど、まさにそんな感覚。一瞬バイクを止めることを考えたが、後ろから走ってくる車(黒木家BOSS)に跳ねられるのもなんだかなぁと思い、そのまま直進する。・・・しかしその濃霧も、ほんの数秒続いたところで無くなる。振り返ってみると、ちょうど黒バギー(ジムニー)が、その白い「壁」の中からボフッって感じで出てきたところだった。今までバイクで走ってた中で、一番ビックリした出来事に遭遇してしまった。
この後は、何事も無かったかのように、整備されとてつもなく走りやすい311号線・熊野街道中辺路(なかへち)を軽快に走り、本宮町へと突入する。そして目的地のキャンプ場、熊野瀬キャンプ場に到着したとき、時間は午前4時を回っていた。そしてあたり前だが寒い!薄い霧が張っているようで、バイクはすでに夜露の餌食。そういえばこのキャンプ場は結構融通が利くようで、入る時間は何時でも良いみたい。周りの人達(5、6個キャンプが張ってあった)を起こさないように、テントを組み立て、明日の温泉巡り備えて寝る事にする。山から登ってくる朝日を写真に収めようと思ってたが、何時の間にか寝てしまっていた。
テントを組み終わって、目の前にある川に掛かる橋を一枚。聞こえるのは川のせせらぎのみの静かなキャンプ場。
5時半頃、空が白やむ。朝日撮りたかったのに、何時の間にか寝てしまってた。残念。
あと20分待てば日の出を撮れたのに・・・。
ちなみにこんな感じでテント張ってました。
ちなみに今日キャンプ張ってたのは、この方達ともうあと3組ほど。ガラガラ。
そういえばこのキャンプ場から5分もしない場所に、西日本一露天風呂が広いという渡瀬温泉があります。
午前10頃、テントに当たる日が暑くて目が冷める。ちょうどこのキャンプサイトの管理人のおっちゃんが、料金を徴収しに来た所だった。てっきり無料と思ってたのに、ちゃうかったみたい。けど一人1000円はなかなか安い(テント張り代金含む)。しかもこのキャンプサイトには温泉(入りたい放題)もあるらしく、それの入浴料金も込みだとか。前言撤回。めっちゃ安い!しかもこのおっちゃん、ホットコーヒーまで用意してくれた。おっちゃんナイス!入った時間が午前4時過ぎなので、明日の午前4時までいていいよと言われる。いや、お昼にはここ発ちますんで(笑
その後、温泉の場所も教えてもらい、早速入浴する。白褐色のそのお湯がめちゃめちゃ熱い!軽く45℃はありそう。出たり入ったりを繰り返して、2、30分で上がる。ここの温泉は、このキャンプ場の近所にある渡瀬温泉とおそらく同じ泉質とおもわれる。他に入ってる人がいなかったので、渡瀬温泉と違い、ノンビリ入れました。ノンビリついでに、温泉の中の写真撮ろうと思ってたら、テントにデジカメ忘れてる事に気付く。残念。その後、1時頃まで近くを散歩したり写真を撮ったりして時間を潰し、神湯温泉へと出発。ここのおっちゃん推薦の、道中にある手打ちうどん屋でうどんを食べる。うま!
今回のロングドライブの犠牲者、アッキー。寒がりで暑がりというどうしようもないヤツ(w
さすがになれない距離を走ったもんで、お疲れのご様子(といっても車に乗ってるだけ)。
このキャンプ場の温泉場の近くに、古びた軽ワゴン車が。
もちろん写真に収めておく。
こういう古びたモン撮るの大好きやったりする。
カシオのQV使ってるわけだが、ベストショットに「古びたモノを写します」が欲しかった(笑
温泉場。逆行で露出オーバー気味。お湯があっつかったがいいお湯でした。
貸し切状態ってのが良い。でもシャワーがちょろちょろとしか出ない。
温泉がついてるキャンプ場って、なかなかナイスだと思う(しかも入りたい放題)。
広大な畑に民家がちらほら。将来こういう所に住みたい。
仕事があれば。の話。
山。左下にちょっと見えるのは民宿。このキャンプ場、民宿まで完備のようです。
というかおそらく、民宿が経営しているキャンプ場やと思う。
ここのうどんが美味しかった!頼んだのはもちろん山菜うどん。山にきたらこれでしょう。
美味しいうどんを食べ、意気揚々と奈良県十津川村へ。168号線を走り、神湯温泉を目指す。途中、車でいっぱいいっぱいの道の駅奥熊野古道ほんぐうを右手に見ながら、この間キャンプした場所をチラ見。道の駅は人でいっぱいやったけど、道はかなり空いている。バイク野郎達もちらほら。ピースサインを交わしまくる。途中にあった十二滝(結構落差のある滝)で涼を取り、再び出発。まもなくして県道735号、龍神十津川線へと入る。その道をスタコラのろのろと走ること20分程、ようやく神湯(上湯)温泉へ到着。切り立った山に立てられた山荘が印象に残る温泉場。
地元泉南市から約6時間(休憩時間とキャンプ時間を除く)かかってようやく到着。なかなかの秘境スポットです。
な、仲間に入れてください、、、、(;´Д`)
って感じでちゃっかり他のライダーが停める横にシェルパを停める。
写真右奥のKDXに付いてるリアボックスがいい感じ。
ここは男性専用の露天風呂。この温泉のほかにも、数箇所の温泉に僅か500円で入りたい放題!
でもここはお湯が温くてかなわんかった。泉質は良い。
この川にも温泉があります。さてどこでしょう?
この川に架かってる橋、かなり揺れます。
落ちたら流れも急な事やし、暫く流されるでしょう。
ウチで飼ってる犬(コロ)にそっくりだったので、付いたあだ名は「コロ」でした。
この犬のよこには、ウリ坊(子イノシシ)が檻に入れられてました。
温泉から上がって帰るころには、すでにいませんでした・・・(;´Д`)タベラレタ…
一通り温泉に入ったころには、そろそろ日が傾きはじめてました。そろそろ帰らないと、ここから最短で帰ったとしても4時間以上かかるのでやばいです。明日のこともあるし。「あぁ!ここでもう一泊したい!」と後ろ髪引かれながらも、このまま735号線を龍神方面へと走り、その後424号線へ入り後はいつもどおりの道で帰還することに。が、この735号線がまた面白い恐ろしい道!暗くなってしまったのもあるけど、道幅が1.5車線ほどしかない上に、所々ガードレールが無い。たまに見える看板には「転落死亡事故多し!」(実際は重大事故多し。まあ一緒の意味)の文字。カーブでスピードが緩まった時に、そっと道路脇の方を見てみると・・・た、高い!こりゃ落ちたら死にます。肩に力が入るのはあたり前、気疲れも2倍です。しかも落石が所々に散らばってる。ジャリもジャリジャリある。この道があとどれだけ続くのか・・・と思ってたら、1時間以上も続きました。昼間なら楽しそうな道やのに、今は夜。鳥目の自分にはつらい。
この道でゲロ酔いしたシンゴを除き、命からがら(大袈裟)この道を抜け出し、後は371、425、とちょっとだけ走り、424号線へ。時間はすでに7時過ぎ。夜の山道を軽快に走る。途中にある道の駅二つ(しらまの里・明恵)で休憩をかまし、そのまま黒沢ハイランドへ。が、ここで道を間違えて、なぜか生石方面へと走ってしまう。あぁ、またこれで1時間のタイムロス。同行していたアッキーの顔が引きつる(明日9時から仕事)。山へと続く細く勾配のきつい夜の山道を走る。
生石高原到着。この高原は、秋に来ると、高原一面にすすきとまん丸満月を見渡すことが出来る。また星もとても綺麗。眼下に広がる野上町の夜景とあわせて、かなり展望の良いスポットです。・・・で、この高原でまた小一時間ほど時間つぶし。時間はすでに9時。ここから地元まで普通に帰って1時間半。もう日付変わる前に帰れたらいいと言って開き直るアッキーを無視し、午後11半過ぎ、無事自宅到着。アッキー、ふらふらした足取りで自宅へとチャリを漕ぐ。。今回は移動距離約500kmぐらいの、ロングツーリングでした。神湯温泉は、「また絶対に来なければ!」と思う良い温泉だった。そうそう、あのキャンプ場もなかなか良い場所でした。