キャンピングカーに求める必須条件を書き出してみる【中古キャンピングカーを買う】

そういえば購入記を書いてる途中で、中古車の購入条件を何も書いてなかったことに気づきました。

今回はそれを書いていきます。この条件をしっかりと考えておかないと、あれもこれもとなって結局買えない状態になってしまいますので、これは重要です。

尚、以下はあくまでもウチのスタイルでは必要、不必要のリストになりますので、これがすべての方に当てはまるわけではありません。

購入条件を書き出してみる

必須の条件

まずはこれだけは譲れないという条件を書き出し、それを元に数多く出ている中古車から車体を絞り込んでいきます。

  1. キャブコン
  2. 常設2段ベッド
  3. バンクベッド
  4. FFヒーター
  5. ベンチレーター
  6. 5人以上乗れて5人以上寝れる

できれば満たしておきたい条件

次に、必須ではなく、できれば満たしておきたい条件の項目を作ります。

  1. リアダブルタイヤ
  2. ディーゼルエンジン
  3. フリールーム
  4. 予算は乗り出し350万以下

無くてもOK(必須じゃない)

最後に、これは別に要らない(もちろんオプションとして付いていればラッキー)という項目も一応設定します。あってもいいけど、無くても全然OKのものです。

  1. サイドオーニング
  2. トイレ&シャワー
  3. 家庭用エアコン
  4. 発電機
  5. テレビ
  6. LPガス

個人的には、架装部の重量が増える装備は必要ないかな?と考えていますが、ここに関してはまた別ページで説明します。

それぞれの項目を解説します。

キャブコンベース、やっぱり広いデカいは正義

基本は3~5人利用を想定していますが、家族、親戚や友人含めて5人以上で利用することもあるので、軽キャン、バンコンは無し。

運転の難しさ、連結の煩わしさもあるため、トレーラーも無し。

移動だけであればバンコンでも6~8人乗りを確保しているものがありますが、バンコンは就寝人数がどうしても足りないため候補から外しました。

最近はバンコンであってもキャブコンのように大きなシェルが架装され、車内を広く利用できるタイプも多いのですが、このタイプは中古車であってもなかなかのお値段。完全に予算オーバーです。

普段使いや、車としての走行性能にもこだわる場合はバンコンが良いのですが、我が家はセカンドカーとして購入しますので、最初からキャブコン一択となりました。

常設2段ベッドは絶対に譲れない条件

これは必須です。絶対に必要!以前レンタルしたものは常設ベッドがないタイプ(その代わり居住空間が広い)でダイネットをベッド展開する手間があったのですが、このベッド展開の手間の有る無しは本当に大きいと感じました。

常設であれば現地に到着して、あとは横になるだけでOK。現地に到着してすぐ寝て、次の朝を快適に迎えることに重点を置いていますので、これだけは絶対に譲れないポイントです。

ダイネットのベッド展開は意外に面倒

ダイネットのベッド展開は、慣れれば10分もかかりません。でも、実際にやってみると分かるのですが、テーブルの上に置いてあるものを避けたり、お世辞にも広いとは言えない車内で大の大人がわちゃわちゃと寝る前に動くというのは、結構な負担になります。

常設2段段ベッド+バンクベッドの組み合わせであれば、ダイネットを展開したままでも大人4人がゆったり寝ることができる。これは本当に便利です。

バンクベッドが荷物置き場になってしまう

常設2段ベッドの代用として、もちろんバンクベッドでも同じ用途は可能です。でも、気づけば荷物置き場になっています。気を付けてるつもりでも、なんかごちゃっとします笑

1日移動してその日の晩になると、バンクベッド内は色々とモノで溢れます。

ダイネットやキッチン周りをスッキリさせるとなると、あぶれたモノは自然と目の届かない範囲に押し込まれるというのは、家の中でもよくある事ですが、それはキャンピングカーの車内でも行われてしまいます。

となると、やっぱり常設2段ベッドは必要。この逆パターンで、常設ベッドが荷物置き場になってバンクベッドで寝るというパターンも存在するようです。

これは我が家のパターン。気が付けばバンクベッドが荷物置き場に。

バンクベッドは少しでも広いほうが良い

荷物置き場としてではなく、就寝人数を確保するために必須ですが、キャブコンを選択した時点でほぼ条件に合致します。

ビルダーによってはこのバンクベッドの部分が小さかったり狭い場合があるのですが、我が家の場合はこの部分に最低二人は寝ることができるサイズを必須条件に入れました。

具体的には180cm×190cmくらいのサイズ感ですね。車中泊を利用するメンバーの一人に、身長180cm超えが一人いますので、就寝スペースは広いに越したことはありません。

FFヒーターは超必須!

ほぼ標準で装備されているアイテムですが、たまに無い車体もあるので要チェックのポイントです。

少量のガソリンを燃料にし、温風を車内に入れてくれる暖房器具がFFヒーターです。また、省電力なのでサブバッテリーで十分稼働します。

冬場はFFヒーターの有る無しで雲泥の差があると言われている重要な装備です。後付けすると高いため、最初から付いてる車体を選ぶようにします。

ベンチレーターも超必須!

換気扇のことです。これも大体は標準で装備されています。車内の空気をクリーンに保つことができ、調理の際に出る匂いも排出してくれます。

夏場は網戸にした上でベンチレーターを作動させることで空気の流れを作り、ちょっとした扇風機代わりにもなります。もちろん室内の温度が冷えるわけでは無いので、あくまでも扇風機の代用という考えです。

5人以上乗れて5人以上寝れる

これについては、絶対に譲れないという程ではありませんが、うちは5人家族なので最低でもこの乗車人数/就寝人数をカバーする必要があります。

ただ、これもキャブコンにすることでほぼクリアーできます。カムロードよりも一回り小さいボンゴベースのアミティでも、6名乗車/6名就寝を実現しています。

尚、ダイネット部分を利用して5人以上の乗車定員を確保している場合も、2列目シートが前向きにできないタイプもあるため、この点もしっかりと確認しておいたほうがいいです。

対面座席モードのままだと、2列目の人が後ろ向き(進行方向に対して)に座る事になり、車酔いしやすい人が乗るには厳しい乗車環境になってしまいます。

走行中は上記画像の様に2列目シートを進行方向に向けることが出来るタイプがオススメです。後ろ向いたままだと、酔いやすい人はかなり厳しいです。

リアダブルタイヤがやっぱり安心

ここからは「必要だが必須ではない」項目になります。その筆頭であるリアのダブルタイヤ。人によってはここだけは譲れないというポイントでもあります。

と、いうのも、キャンピングカーはその重量から、タイヤに掛かる負担は乗用車の比ではありません。常に過積載に近い状態で走っているので当然です。

キャンピングカーのタイヤバースト事例というのは意外に多く、特に後輪のバーストが多いそうです。そして、乗用車に比べて重心のバランスが悪いキャンピングカーは、タイヤのバーストで最悪、横転事故となるケースもあります。

キャンピングカーはただでさえ目立つ存在で、その車体が事故を起こせばニュースにも取り上げられ、最近ではSNSでも拡散されるため、キャンピングカー=横転事故が多い、という認識を持っている人も多いかもしれません。

自分たちもその意識がありました。シングルタイヤのキャンピングカーが走っている姿を後ろから見るとよくわかるのですが、車体のサイズに対してタイヤが細すぎると感じます。

なんというか、ひょろっとしてるんですよね。これは確かに怖いと・・・。重心も見るからに高いので、バースト=横転事故の危険性が高いということが、なんとなくでもわかってしまいます。

リアタイヤが2本あるからといって、バーストを100%防げるわけでもないし、タイヤの管理を疎かにすれば同じことだと思いますが、心に持てる余裕が相当違ってきます。

リアダブルタイヤを採用している車種

リアダブルタイヤを採用しているベース車としては、いすゞのエルフ、三菱ふそうのキャンター、トヨタ ダイナ(カムロードのベース車)のリアダブルタイヤ仕様、マツダ ボンゴ、ヒュンダイ SRX等があります。

他にも、いすゞ エルフをベースにキャンピングカー特装車として専用設計された「ビーカム」もあります。

また、現行のカムロードでは待望のリアダブルタイヤ仕様を選択することが可能になりました。詳しくは以下の記事で確認できます。

参考記事:キャンピングカーに安心を提供するダブルタイヤのベース車両が登場!

最初は諸々の条件がそろっているボンゴのリアダブルタイヤベースのアミティが最有力でしたが、実際に中を見せてもらったところ、やっぱり「狭い」というのがどうしてもひっかかり、最終的には候補から外れました。

ホントはディーゼルエンジンが良かったが・・・

キャブコンは、トラックベースということもありエンジンも丈夫。結構な距離を走っていても、まだまだ走ることができるため中古市場でも10万キロ越えの車両が出回っています。

しかし、ここで頭を悩ませる問題になるのがエンジンのタイプです。

ディーゼルエンジンは、ガソリン車よりも頑丈で寿命が長く、故障もしづらいと言われています。

この辺は車に詳しくないので何とも言えないのですが、30万キロ、40万キロは当たり前で、しっかり整備しておけば100万キロを走るディーゼル車もあるそうな。

中古を買うにしても、せっかくなら少しでも長く乗りたい。それならエンジンが丈夫なディーゼルの方がいいんじゃないか?と思い、色々と調べてみましたが、ここで法律の壁が存在することを知ります。

ディーゼルエンジンだと登録&車検が通せない?

ガソリン車であればまったく問題はないのですが、ディーゼルエンジンだとそもそも排ガス規制に引っかかってしまい、登録不可or車検が通らないという問題が発生するようです。

そして、当方は大阪に住んでおり、NOx・PM(ノックス・ピーエム)法に規定する排ガス基準を満たす自動車でないと登録できません。

※ディーゼルであってもNOx・PM適合車であればもちろん登録は可能です。

中古車市場に出回っているディーゼルエンジンベースのキャンピングカーは、殆どが15~20年以上前に製造されたもので、1990年後半から2000年代初めの年代の物が多いです。

当然、その年代のものは大阪や名古屋、東京では登録ができず、車検も通すことができません。

規制地域以外で登録できたとしても、東京都内では古いディーゼル車の乗り入れを制限している場所もあります。

そこまで詳しく調べたわけではありませんが、この辺りの法律の事を考えた結果、ディーゼル車を候補から外しました。

購入したい車種の車検証を都度見せてもらって、NOx・PM適合かどうかを確認すればいいのですが、それはさすがに手間過ぎます。後追いで触媒を追加するという方法もあるようですが、色々と面倒そうです。

また、今は大丈夫でも将来的に排ガス規制の対象となり、登録がNGとなる可能性もありますので、今回はガソリン車を選択することにしました。

尚、ここはフジカーズさんにも確認はしましたが、NOx・PM適合車でない場合、大阪だと当たり前ですが登録は無理とのこと。裏技的なことも当然ないそうですw(←一応聞いてみた)

うーん、残念。レンタルしたカムロードのガソリン車(2000cc)が非力で、ちょっとした坂道でもアクセルベタ踏みでしんどいことになっていましたので、できればトルクの太いディーゼルが良かったんですが・・・。

参考記事:NOx PM法って何?キャンピングカーでは規制地域にはいけない??

フリールームはあれば便利

フリールームはクローゼット代わりにもなるし、後からポータブルトイレを置く場合に必要な装備となります。デメリットとしては車内に圧迫感が出てしまう点と、架装重量が少し増えることくらいです。

ただ、ここは必須の条件にはしていません。そういった意味でも、無くてもOKの条件に入れてもいい部分ではありますが、あれば便利な装備なので「できれば必要」の条件に入れておきました。

購入予算(乗り出し価格)も重要

ここ、非常に重要(笑)。もちろん安く購入できる方がいいのですが、予算を下げ過ぎるとやはりそれなりというか、ボロっちい車体の割合が増えてきます。

具体的には ?

我が家が探していた予算帯を例に具体例を出してみます。ちなみに400万円以上出せば新車のアミティが買えるレベルになってきますので、あくまで中古車に絞り、かつ400万円以下の予算例として説明しています。

400万円以上

選びたい放題です。おそらく条件に合うステキな中古車が出てきます。新車はさすがに無理でも、これくらいなら大丈夫!という方ならこの価格帯がオススメ。ライバルも少なく、じっくりと探せます。

ただし、冒頭でも書きましたがこの価格帯になると、新車でキャンピングカーが買えてしまいます(参考までに、アミティの一番ベーシックなタイプで3,980,000円~です)。

1からオーダーするのは面倒!それに一刻も早くキャンピングカーに乗りたい!でもボロいのは嫌だ!最初から色々とオプション付いてるほうが良い!という場合は、この価格帯の中古車が候補に入ってくるかなと。

あと、たまに年式が古くて距離もまあまあいってる車体がこの価格帯にもありますが、オプションがテンコモリであったり、整備記録がしっかりしている、ディーゼルで4WDである、といった条件の車は高くなる傾向にあります。

キャンターやエルフベースは年式が古くても高くなる傾向にあるようです。

350万~400万

比較的程度のいい中古車を購入することができます。低走行車でオプションも多く、年式も比較的新しい車体が見つかる価格帯です。

カムロードはこの価格帯で、2004年~2008年頃の車体が多い様に思います(あくまで体感)。

走行距離、年式、オプションの有無で結構価格差が出てきますので、自分のスタイルに必要な装備、不必要な装備をある程度選定して、その中で出来るだけ安い車体がチョイスできれば御の字。

購入後、最低でも10年以上は乗りたい車体を求めるなら、この価格帯になると思います。

300万~350万円前後

狙い目の価格帯です。今回我が家の予算はこの辺りでした。ただ、それだけライバルも多く、程度の良い車体はWEBに掲載されたその日に売れたりします。

ボンゴベースのアミティならかなり程度のいい車体が出てきます。ハイエースベースのバンコンもこの価格帯が多く、走行距離も10万以下の車体も。

カムロードベースも色々と出てくる価格帯ですが、この辺りから内装がややくたびれてくるような感じも。あくまで体感なので、全然許容できる人なら問題ないかなと思います。

・・・こんな感じで、300万円前後ならまあ許容範囲。これならまだまだ乗れそうという車体が出てきます。頑張れば250万前後でもいい車体が見つかるかも?そんな感覚でした。

でも、200万円以下になるとちょっと怪しい雰囲気が・・・また、キャブコンの選択肢が一気に減ってバンコンや軽キャン、トレーラーの割合が増えてきます。

100万円以下。個人売買であればわりかし見かけますが、過走行&不都合もいっぱい。ノークレームノーリターンの罠によって、購入後に修理費でさらに+100万とか必要になる未来がうっすらと見え隠れします汗

そもそも個人売買で出すということは、専門店でそれなりの値段しかつかなかったということです。もちろん見積もりに出すのが面倒で個人売買に出す人もいますが、大体は「査定が安かったから」が理由の筈(自分ならそうしますw)

そういった車両を買ってしまうと、ホントに取り返しがつかなくなる可能性もありますので、100万以下に限らず、それ以上の価格帯でも個人売買の場合は必ず現車確認が必須となりますね。

予算を下げ過ぎると何時まで経っても買えない罠

キャンピングカーの中古車は、程度の良いものはホントに秒速で売れます。そうなってくると、「これだ!」という車体に巡り合うタイミングがなかなか訪れず、いったい何時になれば買えるのか?状態に陥ります。

うちの場合は当初、300万円以下の価格帯で探していたのですが、350万前後まで予算を上げることでやっと希望に合った中古車(グランツ)が見つかりました。

さらに時間をかけて、色々なお店を探せばもっと安くて、同じ条件のものが買えたかもしれません。が、やっぱり中古車選びはタイミングが命です。そこにあったものが次の日にはもう売れていた。あぁ、やっぱり買えばよかった・・・と後悔しても遅いですからね。

ちなみに、キャンピングカーの値決めで参考にする項目は、ベース車、距離、架装メーカー(バンテックやナッツRVといった有名どころは高い気がする)、オプションの種類、整備記録の有無、1オーナーかそうでないか、事故歴等、かなり詳細な査定項目があるそうです。

番外編:オプションの有無

中古車の大きなメリットとして、納車までの期間が短い点と、前オーナーがオプションやDIYで付けていた装備をそのまま入手できるという点があります。

サイドオーニングやソーラー充電、サブバッテリーの増設、家庭用クーラーやカセットトイレ等、キャンピングカーには数多くのオプションが存在しており、当然オプションが多ければ多い程、価格は上がっていきます。

もちろん、せっかくならオプションは色々とあったほうが便利でいいのですが、うちはそこまで重要視していませんでした。それなら、その分車体の価格を安くしてほしい派でもありますw(購入後に色々とDIYする予定です)

最低限必要なものは、基本装備の他にはサブバッテリー&走行充電、FFヒーターくらいでしょうか?モーターホーム的な扱いは視野にいれてないため、装備は必要最低限でもOKとしました。

もちろん、災害時の緊急の避難場所としての想定もあります。その場合はポータブルトイレや発電機、ソーラーパネルとその電気を十分に充電できるバッテリーの有無も重要になってくるのですが、ここについては話すと長くなりますので、また別ページで紹介できれば。

関連記事:災害時にも役立つキャンピングカー【トイレ編】

・・・以上、キャンピングカーに求める必須条件を書き出してみました。次のページでは、これは別に無くてもいいんじゃない?という装備を紹介してみます。

繰り返しますが、あくまでも我が家の使い方ではいらないというだけで、利用する人によっては必須の装備も含まれていますので、ご了承くださいマセ。

さらに続きます。

これは不要と思えるキャンピングカーの装備は?

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